大気を汚さないためにサステナビリティ / 環境
ボイラーで燃料が燃える際には燃料の中にある硫黄分が、硫黄酸化物(SOx)となります。また空気中の窒素が酸素と結合して窒素酸化物(NOx)が発生する他、ばいじんも出ます。これらの物質は大気汚染の原因となるため、法律や環境自治体と締結している環境保全協定などにより、排出基準などが定められています。
発電所ではこれらの基準を超えないように、いろいろな対策を講じています。
脱硫装置
脱硝装置
電気集じん機
燃焼改善
ボイラーやガスタービン燃焼器内での燃焼温度を抑えること等により、NOxの発生を抑制しています。具体的には以下の方法を組み合わせてNOxの抑制に努めています。
〇ボイラにおける燃焼改善方法
- 燃焼空気に排ガスの一部を混ぜることにより、燃焼空気中の酸素濃度を低下させ、緩慢な燃焼を行わせる方法(排ガス混合法)
- 燃焼空気を2段階にわけてボイラー内に導き、緩慢な燃焼を行わせる方法(2段燃焼法)
- 高温燃焼域を抑えるバーナを用いる方法(低NOxバーナ)
〇ガスタービンにおける燃焼改善方法
- 燃料と空気をあらかじめ混合して燃焼させ、均一で安定した燃料を行わせる方法(予混合燃焼方式)