ダイバーシティ&インクルージョンサステナビリティ
JERAにおけるダイバーシティ&インクルージョンに関するミッション
- 社員やその家族が幸せになること
- JERAの企業価値を高めること
具体的には、以下の4点の実現に取り組みます。
- 現在・将来の全JERA社員が活躍の場を拡大し、「より良い仕事」を目指し「働きがい」を実現
- 全ての壁を取り払ったビジネスの飛躍的革新
- 地球規模の持続可能性や将来世代の幸福まで見据えた新たなエネルギーソリューションの提供
- 世界中のステークホルダーに選択されるグローバルな企業ブランドの構築
私たちは、全社一丸となって、社会に唯一無二の価値を創造する新しいJERAを創って参ります。
ダイバーシティ&インクルージョン推進戦略
様々な多様性を尊重し、対等なコミュニケーションを通じて、新しい価値創造に向けたベクトルを共有します。また、誰もが機会を得て、自らの成長と貢献に期待を持てるD&Iなカルチャーを醸成します。
女性活躍を国籍・民族性、年代等のダイバーシティの推進と合わせて取り組みます。
これまでの経過
2019 |
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2020 |
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2021 |
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2022 |
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♦指導的立場の女性比率向上
多様な価値観を活かし、フェアネスを徹底することを原則として、多様性の様々な側面の中でも、インパクトのあるジェンダーダイバーシティ(女性社員)に重点を置いて取り組みます。以下の数値目標を設定し、積極的に女性に機会を付与することで2025年度および中長期的に指導的立場の女性比率向上を目指します。

女性活躍をJERAのダイバーシティ&インクルージョンの端緒として位置付け、様々な施策を展開しています。
2021年度 | 2022年度(1月) | |
女性社員比率 | 7.1% | 9.1% |
女性管理職比率 ※1 | 4.3%(34人) | 4.7%(45人) |
女性役員数 ※2 | 1人 | 2人 |
育児休職制度利用率 ※3 | 男性 10人(14%) 女性 9人(69%) |
男性 42人(30%) 女性 14人(127%) |
- JERAに所属する管理職数から算出(子会社等出向者含む)
- 女性取締役および執行役員の人数(社外取締役含む)
- (年度内の制度利用者数)/(年度内に子を得た社員数)から算出
経営層による参画
- 内閣府男女共同参画局「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」への参加
- 女性のエンパワーメント加速のための民間企業アライアンス「G20 EMPOWER」へアドボケートとして参画
→藤家執行役員インタビュー ※EMPOWERプレイブックへ遷移(外部サイト・英語) - 経営トップによる社内外コミュニケーション
女性の活躍推進
- 人事ローテーションを含めた計画的な育成 ※4
- 女性社員のキャリア形成に対する意識を醸成するための研修
- 女性管理職を対象としたスポンサーシップ制度 ※5
将来人財の育成
- 大学と連携した女性リーダー育成 ※6
- 4 意欲のある女性を対象に、管理職に必要なマネジメント能力向上の機会を計画的に付与。
- 5 組織に影響力をもつ管理職(スポンサー)が女性管理職の育成対象者に対し、キャリア開発の意識付け、育成や機会獲得のための積極的な後押しおよびネットワーク構築等を支援する。
- 6 国立大学法人お社の水女子大学(本部:東京文京区 学長 佐々木泰子)と「グローバルで活躍できる女性リーダー育成」を目的とし、2022年度5,6月に3日間のプログラムを共創、実施。
スポンサーシップ制度対象者の声

カスタマーサービス部
ソリューション営業統括部
カスタマーサービス部長
2022年度に取り入れたスポンサーシップ制度は、経営層における女性の割合を増やすことを目的とした、女性管理職の視座を高める取組みです。
本取り組みでは、スポンサー、上司のアドバイスを受けながら、当社の今後の成長分野を見据えたキャリアゴールを設定し、その達成に向けアクションプランを実行していきましたが、その過程で、経営に繋がる様々な機会をいただきました。
私の場合は、「JERAゼロエミッション2050」に向けたアンモニア導入の取り組みに参画し、碧南火力発電所で進めるアンモニア混焼によるゼロエミ電気や燃料アンモニアの販売を統括する機会を得ました。
アンモニアの大規模混焼はJERAが国内のトップランナーで進める事業でもあり、国が掲げる2050年のカーボンニュートラルに向けても重要な位置づけであることから、社内の知見を結集して進めています。本事業を通じ、社内のネットワークを構築するとともに、成長分野での重要な経営判断に触れることで、経営に必要な視点を習得しています。
こうした取り組みが、女性を始めとする多様な人材の経営への参画を促進し、JERAの企業価値の更なる向上に繋がるものと考えています
当社は、グローバルな事業を展開する中で、全社員数のうち0.87%の外国籍社員(18か国)が活躍しています。彼らが日本企業で安心して働けるよう、以下の取り組みを進めています。

- 外国籍社員の交流や情報交換の場をオンラインで提供
- 礼拝室(お祈りのための部屋)
- 防災備蓄保存食にハラル食を配備
障がいのある方の自立と社会参加の促進を目的に、2021年4月に特例子会社「株式会社JERAミライフル」を設立。障がいを持つスタッフ30名(2023年4月現在)を含め、それぞれが個性を認め合い、思いやりを大切にしながら横浜ストロベリーパークの苺栽培や発電所内の花の栽培に取り組んでいます。

マーク


任意団体work with Pride事務局が認定する「PRIDE指標2023」において、主に以下の取り組みが評価され当社は最高位「ゴールド」を取得しました。
- LGBTQ+に関する基礎的な知識を身に付けるセミナー等の実施。
- 性的指向・性自認に関する相談窓口の設置・周知
- 当事者とアライの社員ネットワーク活動「Allies in JERA」の立上げ

「LGBTQ+を知る!」
(講師:ドリアン・ロロブリジーダ氏)

D&Iな組織形成
- 管理職に向けたダイバーシティマネジメントに関する研修 ※7
- ワールドカフェの開催 ※8
- D&I月間 ※9
- 多様な働き方を認め、誰もが活き活き働ける組織カルチャー醸成のためのセミナー開催
- 社員ネットワーク活動の支援
- ファミリーデー開催 ※10
- 男性の育児休職推進
男性の育児休職取得者の声

土屋勝起さん
家族構成:パパ・ママ・子ども3人
育休:第三子出産から1か月間
私は第三子が誕生するタイミングで約1ヶ月間、育休を取得しました。
一番の決め手は上の子供の環境変化に伴う不安を減らしたい、大切な妻への負担を軽減したいと思ったからです。
私は、発電所で交替勤務をしていたため、同僚に迷惑を掛けてしまうのではないかという思いから、育休取得を迷っていましたが、上司からの勧めもあり、取得を決めました。休職期間中は、上の2人の子供の世話が私の役割でした。上の2人の子供が赤ちゃんを気遣うなど、子供の成長を実感するシーンに沢山遭遇することができ、大変貴重な経験ができたと思います。妻が大変な時期に、夫婦一緒に育児と向き合うことができたため、家庭内の雰囲気はとても良好です。そのため、復職後も心に余裕を持ちつつ、仕事に集中して取り組むことができました。
また、私が休職したことで上司からは、「チームの情報共有強化や人財育成に効果があった」とポジティブな影響を聞いています。
- 7 「D&I基礎知識のインプット、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)」など、様々なテーマを設定し、研修を実施。
- 8 様々な年代・役職・所属の社員が参加し、JERAのありたい姿等をテーマに、ワールドカフェ形式のワークショップを開催。
- 9 社員のD&I推進への理解を深めるため、D&I月間を設定し、全社員に向けたセミナー等のイベントを展開。
- 10 社員の家族に対して会社理解を深めることを目的にファミリーデーを開催。
TOPICS
D&I月間/D&I Award
毎年11月をD&I月間とし、D&Iの考えに触れ、自分事化し行動へつなげる機会の提供を目的としたイベントを開催しています。これまでに以下の取り組みを実施しています。
【講演・セミナー】
講演テーマ | 内容 | 実施時期 |
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「なぜ、浸透しないD&I…」 ファシリテータ:株式会社カレイディスト 塚原月子代表 |
当社のD&Iに関する取り組みを紹介するほか、D&Iを推進と社員の幸せがどう繋がっていくのか、当社役員によるパネルディスカッションを実施 | 2022年11月 |
「LGBTQ+を知る!」 講師:ドリアン・ロロブリジーダ氏 |
講師が当事者としての経験や社会生活で感じることや知ってほしいことについて講演 | 2022年11月 |
「女性活躍推進の意義とワークライフバランス」 講師:株式会社ワーク・ライフバランス 小室淑恵社長 |
女性活躍推進の意義、ワークライフバランスの必要性について講演 | 2022年12月 |
「JERAにとってのD&I Equityを妨げるものは何か?」 講師:株式会社カレイディスト 塚原月子代表 |
グローバル水準を目指している当社に向けて、D&Iの世界的な水準やEquity具体的な行動事例について講演 | 2021年11月 |
「男性育休はボウリングの一番のピン~イクボスが求められる訳~」 講師:NPO法人ファザーリング・ジャパン 安藤哲也代表理事 |
男性育休はボウリングの一番ピン。イクボスが企業が変え、日本を変えることについて講演 | 2021年11月 |
「男性自らの影響力を使いジェンダーダイバーシティを推進する」 主催:非営利団体Catalyst |
当社を含む3社の男性幹部による女性活躍をテーマとしたパネルディスカッションを実施 | 2021年12月 |
【社内の活動】
イベント名 | 内容 | 実施時期 |
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ファミリーデー | 本社および西日本支社で、社員の家族やパートナーに会社を知ってもらうイベントを開催 | 2022年11月 |
D&I Award 2022 | D&I推進に取り組む各組織の事例を共有し、社員の総合評価により優秀賞を決定。2022年度は、所員全員がD&I行動宣言を行った袖ヶ浦火力発電所および特例子会社JERAミライフルと発電所見学などを通じて交流した川越火力発電所が入賞 | 2022年11月 |
ランチ会「ワーキングペアレンツ応援 イクキャリ・ラウンジ」 | 子育て世代を中心にキャリアと育児の両立についてフリートークを実施し、参加者によるネットワークを形成 | 2021年11月 |
D&I Award 2021 | D&I推進に取り組む各組織の事例を共有し、社員の総合評価により優秀賞を決定。2021年度は、シニアの活躍や自己開示について注力した袖ヶ浦火力発電所と防災備蓄保存食にハラル認証された食品を取り入れた総務部が入賞 | 2021年11月 |

