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人財サステナビリティ

CHROメッセージ

人財領域の“攻め”と“守り”で成長を牽引

常務執行役員 Chief Human Resources Officer (CHRO) 横田 太祐

常務執行役員
Chief Human Resources Officer (CHRO)
横田 太祐

私たち人事部門(以下「HR部門」)は、「社員と家族を幸せにする世界トップクラスの会社」をポリシーとしています。社員だけでなく、その家族にまで目を向けることは、社員のエンゲージメントを高めるために必要な姿勢だと考えています。私たちは、この思いを大切にし、人財領域の“攻め”と“守り”の両面から当社の成長・企業価値創造を牽引してまいります。
“攻め”とは、経営層・事業部門のビジネスパートナーとして、事業戦略の達成確度を人的資源の側面から高めていくことです。経営環境変化により求められるcapabilityが高度化・多様化する中で、事業部門のニーズを把握し、Job型マネジメントへの変革、市場水準を意識した処遇基盤の整備、人財育成等を通じ、競争力の源泉となる人財の質と量を当社グループ全体で事業戦略に適合させてまいります。

一方、“守り”とは、グローバルに展開する当社グループの定型管理業務のサービス向上だけではなく、多様な人財が安心して働ける基盤を盤石化することです。安全・健康で働けるよう健康経営の推進や、様々なライフステージで力を発揮できるよう柔軟な働き方を整備してまいります。このように働く環境や組織・風土を整えることで、人財一人ひとりが誇りと主体性をもって挑戦し、個としてだけでなくチームとして能力を最大限発揮できるようになると考えています。
人財こそが、当社グループの成長の源泉です。社員が能力とやる気を高め、成長を感じ、やりがいをもって自立して働くことができる環境をHR部門が整えてまいります。社員が自らの力を発揮し成長する中で、会社がその基盤・環境を整備するという関係性を通じて、社員の成長とコラボレーションを原動力に、当社の成長を牽引し、さらに社会の期待に応えていきたいと考えています。

Job型人財マネジメントへの変革

Job型導入の背景と目的

市場連動報酬により、事業戦略と人財を機動的にマッチング(社内外の優秀人財を採用・育成・配置)

今後、当社は、世界のエネルギー問題を解決するために事業のグローバル化や、水素やアンモニアのサプライチェーン構築などソリューションの高度化が必要となります。これを確実に実行していくためには、優秀な人財が必要不可欠です。内部の優秀人財のリテンションもさることながら、社内で不足している分野の優秀な人財を獲得するために、マーケットと連動した報酬水準が求められます。同時に、事業戦略と人財の機動的なマッチング(社内外の優秀な人財を採用・育成・配置)も必要となります。また、日本の社会課題である、少子高齢化の進展や労働市場の硬直性も踏まえると、今後優秀な人財を獲得するための競争はますます激化すると見込んでいます。加えて、外国籍社員や女性社員など、これまでよりも多様な人財が増加していることや、転職志向の高まりなど社員のキャリア意識の変化に対応を迫られている背景も見逃すことができません。
これらを踏まえ、当社の事業戦略達成のためには従来のメンバーシップ型人財マネジメントではなく、Job型人財マネジメントの構築が必要であるとの考えの下、2024年度より全管理職(約1,000人)向けにJob型人事制度を導入しております。なお、会社と社員が対等な関係であり、自身でJobやキャリアを選択・追求できることが前提となることから、社内人財マーケットの流動化促進や自立的キャリア開発の基盤整備および浸透を並行して推進していきます。

Job型導入の背景と目的

当社の事業戦略を達成するには、
従来のメンバーシップ型人財マネジメントではなく、
Job型人財マネジメントの構築が不可欠

JERAが目指すJob型人財マネジメント

Job型雇用制度をベースとしつつ、日本特有の労働環境を踏まえた“ JERA流”を構築

日本特有の労働環境(人財流動性の低さ、大学教育との就職関連性等)も踏まえ、当社が目指すべきJob型マネジメントを設定しました。
特徴としては、65歳までの雇用義務を満たしていることや、新卒はポテンシャル採用であること、一般職はメンバーシップ型評価制度を適用することなどが挙げられます。いずれも、海外で適用されているJob型雇用制度をベースにしながらも、日本特有の労働環境を踏まえた内容としています。

JERAが目指すJob型人財マネジメント

Job型導入の進捗<キャリア採用の拡大>

各事業の発展とともにキャリア採用者数が増加
全社員の約1割を占めるまでにキャリア採用を拡大

「Job型導入の背景と目的」でも触れていますが、事業戦略と人財の機動的なマッチングが求められているという背景もありJob型を拡大します。これを裏付けるように、キャリア採用者数は、各事業部を支える役割を果たすコーポレート部門を中心としつつ、当社の各事業セグメント発展とともに年々増加しています(延べ400名程度を採用)。

セグメント別キャリア採用者数(人)

セグメント別キャリア採用者数(人)

人財育成

基本的な考え方

社員のキャリアプランを尊重するとともに、新しい時代を先取りする
挑戦機会の提供・各専門領域のプロフェッショナルを目指すことを最大限支援

人財育成基本方針

JERAグループは社員一人ひとりを重要な財産と考え、以下の考え方に則り人財育成を行います。

[人財育成の目的]

  • 社員自身が成長し続け、自らの人生を力強く生き抜くこと
  • 社員の成長を通じてJERAグループの企業価値を向上させ、ミッション/ビジョンを達成すること

[基本的な考え方]

JERAグループは人財の多様性を尊重し、
社員が各専門領域のプロフェッショナルを目指すことを支援します

  • 国内外で圧倒的に勝ち続け、かつ社会の発展に貢献するJERA社員としての
    マインド醸成とスキル向上を支援

JERAグループは新しい時代を先取りすることに挑戦する機会を提供します

  • 予測不能な時代において俊敏に変革できる人財の育成
  • 社員一人ひとりのさらなる成長と能力発揮ができる場への挑戦支援

JERAグループは社員のキャリアプランを尊重し、その実現に向けて最大限支援します

  • 社員一人ひとりが設定したキャリア目標の実現のためのスキルアップとローテーション支援

これらは海外拠点を含むJERA グループ全社員を対象とし、その成長を積極的に支援します。

JERAが求める人財像

4つの要素を備えた集団を目指します

多様性

多様性

性別、国籍、民族性、経験や専門性をはじめとする様々な多様性と役職にとらわれない意見形成を尊重し、組織と個人の成長を追求する

卓越

卓越

常に最新の技術や知見を貪欲に取り入れることで専門性を高め、自己の成長を目指す

起業家精神

起業家精神

俊敏に変化を察知し、機会を追求して変革を続ける

公正

公正

何事にも高い倫理観と公正性をもって取り組み、説明責任を果たす

自立的キャリア開発の全体像

社員が自立的にキャリア目標を立て、ギャップを埋めるための支援策を積極的に整備

当社では、2020年3月に策定した「人財育成基本方針」に基づき、社員一人ひとりを重要な財産と考え、社員自身の自立的なキャリア開発をサポートする仕組みを導入しています。これは、当社が目指すJob型人財マネジメントにおける、「キャリア開発=本人主導、自身でJobを選択可能」の考え方ともつながるものです。
具体的には、キャリア目標と自身のギャップを埋めるためのキャリア開発計画の設定やキャリア開発面談、スキルアップを多面的に支援するための研修体系、新しい業務へチャレンジするための副業制度や社内公募制度、キャリア開発計画の見直し機会など、社員の自己実現を可能とする環境を整備しています。
当社は、人財こそが成長力の源泉と位置付けており、選択型研修等の整備に加え、自己啓発支援制度・グローバル人財や経営人財の育成なども通じて、人財への投資を積極的に行っています(一人当たり約13万円)。
今後も、当社に在籍する全ての社員が会社の成長とともに自らも成長し、能力を十分発揮できるよう、さらに人財へ投資するとともに、仕組みの充実化や機会の提供などを積極的に行っていきます。

自立的なキャリア開発の全体像

自立的なキャリア開発の全体像

研修体系

自立的キャリア開発をサポートする仕組みとして、スキルアップを支援する研修体系を整備

自立的なキャリア開発をサポートする仕組みの一つとして、「成長の柱」を定め、スキルアップを多面的に支援するための研修体系を整備しています。研修はおよそ70種類130講義用意されており、自身の描くキャリアに合わせて選択することができます。また、脱炭素の潮流を踏まえ、Green Innovator Projectへの社員派遣も行っています。

研修体系

評価制度

目標管理制度を中心とした自己成長へつながる評価制度

目標管理制度を中心に、コンピテンシー評価も取り入れた評価制度が特徴です。また、PDCAを回し、所属長がフィードバックを行うことで社員の自己成長につながる評価制度としています。

評価制度

グローバル人財の育成

人財のグローバル対応力向上に向け、語学習得機会の提供等の各種取り組みを推進

2035年のビジョン達成のためには、人財のグローバル対応力向上も必須と考えています。そのため、語学学習機会の提供や留学制度も積極的に展開しています。語学の習得機会は2022年度から提供し延べ約1,300人(2023年度末時点)が受講しています。

グローバル人財の育成

経営人財の育成

継続的発展のため、計画的に経営人財を育成

当社が今後も継続的に発展するためには、計画的に次なるグローバルな観点を持つ経営人財を育成する必要があります。
育成施策はサクセッションプランおよびFuture Talent Development System(以下、FTDS)の2階層により構成しています。特にFTDSにおいては、キャリア早期にタフアサインを与え、個人の特性に合わせた外部研修受講により、成長を促進させていることが特徴です。

経営人財の育成

企業カルチャーづくり

健康経営

心身ともに安心して快適に働くことができる環境を整備

社員が、健康で、安心して挑戦できる基盤づくりに向け、健康経営を推進します。時間外削減や休暇取得推奨、健康イベント開催などの取り組みの成果として、「健康経営優良法人2024」の大規模法人部門に認定されています。

健康経営方針

「JERAグループすべての社員が、健康で、安心して挑戦できる基盤づくり」 に向け、健康経営活動を推進する

  • ワークライフバランスの推進による仕事と生活の調和がとれる環境整備
  • JERAグループの社員が、心身ともに安心・快適に働くことのできる職場づくり
  • 日常的な健康習慣の推進による個人・組織のパフォーマンスの向上

健康経営優良法人2024

柔軟な働き方

全ての社員が自分のスタイルで活躍できる環境を整備

職場とリモートワークを組み合わせた“ハイブリッド型”のテレワーク制度を導入しています。時間や場所にとらわれない柔軟な働き方を可能とし、社員が働きがいや達成感を高めながら活き活きと働ける会社を目指します。2022年度の社員満足度調査では、働き方に関する満足指数は73%(2021年度比+1%)と、社内でも評価を得ています。

柔軟な働き方

表彰制度

認め合う・褒め合う風土の醸成を推進

社員のモチベーションを高め、パフォーマンスを最大限発揮できる組織とすべく、認め合う・褒め合う風土の醸成を目的とし、2022年度に導入されました。約900件の表彰実績(2023年度累計)があり、着実に取り組みが進んでいます。

表彰制度

“認め合う・褒め合う風土”を醸成し、
社員のモチベーションを高め、
最大限のパフォーマンスを発揮できる組織を目指す