メインコンテンツに移動

地域社会との共生サステナビリティ

世界では、気候変動をはじめとした地球規模の問題に加えて、貧困や格差、資源問題、人口構造の変化など、各国・地域特有 の問題が深刻化しています。グローバルに広く事業を展開する当社は、各地域やコミュニティと連携して、これらの問題の解決に主体的に取り組むことが必須であると認識しております。

地域社会とともに歩む責任ある事業者として、当社は、サステナブルな社会の実現に貢献するため、昨年「社会貢献活動方針」を策定しました。具体的には、「環境との共生」「次世代育成」「地域社会の課題解決」を活動の優先領域と位置付け、地域共生活動を積極的に推進するとともに、説明責任を果たすため、地域社会とのコミュニケーションを進めてまいります。

今後も、当社の強みを活かして各地域の皆さまが抱える問題にしっかりと向き合い、その解決を図りながらステークホルダーとの接点をより強固なものとし、社会からの信頼獲得・企業価値向上の好循環の創出に努めてまいります。

社会貢献活動方針

[基本方針]

JERAグループは、グローバルな事業展開を進めるなか、事業活動に加えて社会貢献活動を積極的に行い、地域社会をはじめとしたステークホルダーの皆さまとの強固な信頼関係を構築し、地域社会とともに持続的な発展を目指します。社会貢献活動に際しては、それぞれの国や地域の文化・習慣、自然や歴史などを尊重し、JERAグループ全体の強みを活かした活動を通じて社会・コミュニティの発展に貢献します。

活動の目的

サステナブルな社会の実現に貢献することを通じて、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係を構築し、その信頼関係を企業価値の向上につなげる好循環を創出し続けることを社会貢献活動の目的とします。

活動の優先領域

持続可能な社会の実現に向けて、「環境との共生」、「次世代育成」、「地域社会の課題解決」の3つの領域を優先して取り組みます。

  • 「 環境との共生」
  • 事業活動における環境への負荷軽減に取り組むとともに、緑化の推進や自然環境の保護などを通じて、より良い地球環境の保全に貢献します。

  • 「 次世代育成」
  • 事業を通じて培った技術や知見を次世代に継承し、エネルギーの未来を担うグローバルに活躍できる人財の育成に貢献します。

  • 「 地域社会の課題解決」
  • 防災力の向上や雇用創出、未電化地域の解消など、事業を展開する国や地域における様々な課題の解決に貢献します。

従業員の社会貢献活動の支援

従業員に対して社会参画への機会を提供するとともに、従業員の自発的な社会貢献活動を支援します。

ステークホルダーとの協働

ステークホルダーの皆さまとコミュニケーションを図るとともに、協働して様々な社会課題に取り組みます。

情報開示

社会貢献活動の基本方針及び社会貢献活動の実施内容を、Webサイトやレポート等を通じて積極的に情報発信します。

環境との共生

火力発電所の環境・景観保全対策

当社が全国各地に保有する火力発電所では、周辺環境への影響を考慮し、景観保全対策を行っています。煙突などには景観シミュレーションを実施し、形状・色彩などを選定しています。また、自然との調和を図るために敷地に樹木を植えるなど、緑化に積極的に取り組み、現在では希少な昆虫なども多く住む森になっています。

清掃・環境美化活動

火力発電所をはじめとする当社の事業所では、協力会社や各自治体と協力して、周辺地域の清掃活動や環境美化活動を実施しています。コロナ禍で制限がある中、2021年度は、火力発電所員延べ757名が環境美化活動へ参加しました。

また、秋田県では昨年に引き続き、当社が協賛する女子バスケットボールチームアランマーレの選手・スタッフや地域住民の皆さまと協働で、海岸清掃活動を実施しました。

次世代育成

発電所見学会

コロナ禍の中でも少しでも発電所を見学いただけるよう、広野火力発電所、川崎火力発電所にてオンライン見学会を実施し、1,486名の方々にご参加いただきました。小学生の親子向けに、身近な電気を学習できるコンテンツをはじめ、実験やクイズなどのコンテンツの充実を図り、親子で一緒に楽しく学べるよう工夫しており、好評を博しています。

中高生ロボコンチーム「サクラテンペスタ」の活動支援

中高生ロボコンチーム「サクラテンペスタ」
SAKURA Tempesta(サクラテンペスタ)は世界最大の国際ロボット競技会「FIRST Robotics Competition」において、2018年には最高のルーキーチームに贈られる「RookieInspiration Award」を受賞するなど、日本のロボコンチームの中でも注目されるチームです。当社は、サクラテンペスタのスポンサーとなり、同チームとともに地域貢献活動やワークショップに取り組み、次世代のSTEAM教育※を推進していきます。
  • STEAM教育:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(リベラルアーツ)、Mathematics(数学)を統合した教育概念

奨学金プログラムの継続

奨学金プログラムの継続当社は、将来のアジア諸国の経済発展を担う人材の育成に貢献することを目的として、日本の大学及び大学院で学ぶアジア諸国からの留学生を対象とした奨学金プログラム「JERA・アジアスカラーシップ」を2020年12月に創設しています。2020年度に引き続き2021年度も、長年にわたりグローバル人材の育成に取り組んできた国際大学に対し、アジア諸国から同大学へ留学する学生向けの奨学金を給付しました。

地域社会の課題解決

新型コロナウイルス感染拡大に対する支援活動

新型コロナウイルスの世界的な蔓延を受け、当社はアジア地域におけるコロナ対策の支援活動を行っています。2020年度は、バングラデシュへの医療物資(救急車両や人工呼吸器、防護服やマスクをはじめとした医療用防護用品など)の無償提供を実施しました。

また2021年度は、ベトナムにおける新型コロナウイルスの急拡大を受け、ハイフォン市のコロナ拡大防止基金への寄付を実施しました。

  • 当社は2020年8月に米ExxonMobil社(以下「EM」)とハイフォン市におけるLNG toPower案件(以下「本案件」)開発に係る覚書を締結し、2020年10月にはEM、ハイフォン市との間で、同市における本案件開発に関する協業について定めた覚書を締結しています。

海外・関係会社の取り組み/SDGsへの貢献

当社の関係会社であるTeaM Energy Corporationは、フィリピンの社会課題の解決に取り組んでいます(出資比率JERA50%、丸紅50%)。具体的には、非営利法人TeaM EnergyFoundation Inc.を通じ、未電化地域・家庭の電化を通じた貧困問題の解消や環境保護、教育支援、医療支援、麻薬撲滅支援など、様々な取り組みを長年にわたり展開しています。