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JERA 横須賀火力発電所 ビーチクリーンプロジェクト 2023年12月 @横須賀市 久里浜海岸

2023年12月10日、神奈川県横須賀市久里浜でJERAが実施したビーチクリーンイベント。横須賀火力発電所員を始めとしたJERAの社員だけでなく、NPO法人海さくら、久里浜町内会の皆さま、横須賀市の皆さま、横浜DeNAベイスターズなど、多くの方々にご協力いただき、久里浜海岸のゴミ拾いを行いました。

自分たちの働く街・住む街が、
いつまでもきれいであってほしいから

国内の電力量の約3割を発電している、日本最大の火力発電事業者JERA。国内に26カ所の火力発電所を持ち、神奈川県横須賀市久里浜にある「横須賀火力発電所」もそのひとつです。横須賀火力発電所は、2023年6月にリプレース(建て替え)工事を経て新設された最新鋭の石炭火力発電所で、電力の安定供給に貢献し、私たちの生活を支えていくことが期待されています。そんな横須賀火力発電所は、市街地に近接し、歴史的にも地域の皆さまとのつながりが深く、「地域に信頼され、愛される発電所」を目指してきました。これまでも、発電所員の一人ひとりが、地域の皆さまとの交流を大切にしてきました。

今回、JERAは「自分たちの働く街・住む街を自分たちの手で美しくしたい」「いつまでもきれいな街づくりに貢献したい」という想いから、横須賀火力発電所の近隣に位置する「久里浜海岸」でのビーチクリーンイベントを企画。その想いに賛同した久里浜町内会の方々も参加いただくことになりました。また、2005年から神奈川県江の島エリアを中心にビーチクリーン活動に取り組んでいるNPO法人 海さくらに相談すると、横須賀市の方々にもご協力いただけることに。更に、JERAがタイトルパートナーとして特別協賛するプロ野球セ・リーグの球団から、横須賀市内にもファーム施設を持つ横浜DeNAベイスターズの村川凪選手と吉野光樹選手も参加。久里浜に想いのある皆さんが集まり、横須賀火力発電所の見える久里浜海岸での清掃活動が実現しました!

久里浜といえば東京湾に面した港町であり、特に久里浜海岸は、江戸時代にアメリカ海軍提督のマシュー・カルブレイス・ペリーが日本の開国を求めて上陸した地としても有名です。横須賀火力発電所の所員には、そんな久里浜海岸を毎日目にしながら通勤する人も多く、それぞれに想いを語ってくれました。

「朝出勤する時、太陽の光を反射してキラキラ輝く久里浜の海は、最高にきれいなんですよ」
「久里浜海岸は、日本の歴史においても重要な場所。ずっときれいであってほしくて、今回のビーチクリーンに参加しました」

きれいに見える砂浜に潜む、
超微細なプラスチックゴミ

朝8時45分、集合時間になると参加者の方が続々と集まりました。その数、約70名!12月に入り「寒い砂浜での活動になるのでは……」と思っていましたが、なんと当日は10月下旬並みの暖かさ。地域を想う皆さまの心の熱さで、冬の寒さが吹き飛んでしまいました!

開会式では、横須賀火力発電所の松田茂弘所長、DeNAベイスターズの村川凪選手と吉野光樹選手、海さくらの古澤純一郎代表から、それぞれあいさつがありました。

「こんなにたくさんの方に集まっていただいて、非常にうれしく思います。今日は、きれいな久里浜海岸をもっともっときれいにしていきましょう!」(松田所長)
「皆さまといっしょに活動できる機会はあまりないので、今日はすごく楽しみです!短い時間ですが、皆さまとたくさん交流できたらうれしいです!」(村川選手・吉野選手)
「久里浜海岸を精一杯きれいにしようと、心の火力発電フル稼働で来ました!みなさん今日はよろしくお願いします!」(古澤代表)

今回はゴミ拾いの道具として、ゴミ袋やトングだけでなく、ザルも用意。一体何に使うのかというと、砂をザルでこして、漂着した「マイクロプラスチック」を見つけるのです。

マイクロプラスチックとは、直径5mm以下のとても小さなプラスチック片のこと。主に、不法に捨てられたプラスチック製品が紫外線や風雨にさらされ徐々に劣化し、細かく砕かれたものです。マイクロプラスチックはやがて海へと流れ込みますが、波に乗って再び砂浜へと打ち上げられるものも多くあります。WWFジャパンによると、世界の海には1億5,000万トンものプラスチックゴミが蓄積されており、毎年800万トンが新たに海へと流入しているそうです。

プラスチックは自然の力で分解されず、そのまま残り続けてしまいます。中でも小さいマイクロプラスチックは、パッと見ただけでは認識できず、ザルですくうなどして地道に回収するしか方法がないのです。海さくらの古澤代表は「海のゴミの多くは、実は街から出たゴミなんです。こうして海のゴミを回収することも大切ですが、根本的な対策としては、街から出るゴミを減らしたり、適切に回収したりすることが必要なんです」と、海を漂うプラスチックゴミ問題との根深さを語ります。

楽しいゴミ拾いだからこそ
取り組み続けられる

久里浜海岸の砂浜はもちろん、周辺の街へも広がって、一生懸命ゴミ拾いをする皆さま。お邪魔にならないようにお話を伺うと、いろいろな声を聞かせてくれました。

「ゴミ拾いはボランティアでよくやっています。街をきれいにすることも大切だけど、こうやっていろんな人との交流の場にもなって楽しいんです」
「海藻かなと思ってよく見たら、レジ袋が絡まってました!これもプラスチックゴミですよね」
「日頃から散歩でこの海岸に来るので、きれいな砂浜にしたいなと思って参加しました。普段は気にしていませんでしたが、よく見るとタバコなんかも落ちてるんですね」

また、親子で参加されていた方にJERAという会社をご存知ですかと伺うと、「横須賀火力発電所のことは知っていたけど、JERAっていう社名は今回始めて知りました」とおっしゃるお母さま。しかし、お子さまからは「僕は知ってたよ!CMで見たことある!」と言うのでびっくり!子どもは大人の気づかないところで、色んなものをしっかり見ているんですね。

JERAの社員にも話を聞くと「地域の皆さんといっしょに清掃活動するのははじめてでしたが、いろいろお話できて楽しいです!もちろんちゃんとゴミも拾ってますよ(笑)」「会社としてこういう取り組みを企画してくれると、参加しやすくていいですね。これからも続けてほしいです!」とビーチクリーンを通じて地域の方々とのコミュニケーションを楽しんでいました。

また、横須賀火力発電所の松田所長も、「1960年にできた横須賀火力発電所。住所は『久里浜9丁目』になります。つまり、そこで働く私たちも、久里浜という地域の一員なのです。今回のビーチクリーンを通じてたくさんの方々と交流し、あらためて そのことを意識することができました。皆さまに信頼され、愛される発電所であり続けるために、これからも地域のための活動を積極的に行っていきたいと思います」と笑顔で話しました。

約1時間の活動を終えると、皆さまのおかげでたくさんのゴミを回収することができました。「季節外れのいいお天気でしたね」と額に輝く汗を拭う皆さまの表情はとても清々しく、それぞれの交流も深まった様子。閉会式を終え、最後に全員で記念撮影をパシャリ!皆さま最後まで最高の笑顔をありがとうございました!

海さくらの古澤代表は今回の取り組みを次のように振り返ります。
「最初にJERAさんから相談を受けた時、率直にうれしかったですね。なぜかと言うと、ゴミ拾いをお願いされるのではなく、JERAさんもいっしょにゴミを拾うと言っていただけたからです。ゴミは継続的に流れてくるものなので、一度清掃をして終わりというわけにはいかず、続けることが大切です。そんな時、一企業や一団体だけでなく、みんなで協力して取り組むこと、そして楽しみながら行うことが継続のカギになります。これからもJERAさんといっしょに、清掃活動が続けられたらうれしいですね」(古澤代表)

全国26カ所に広がるJERAの火力発電所。今回の横須賀火力発電所だけでなく、どこの発電所でも「地域の一員である」という想いは同じです。

「JERAのある街って、なんだか心地いいよね」

そんな風に思ってもらえるように、JERAはこれからも地域社会に貢献し、豊かな暮らしを支える皆さまのパートナーであり続けたいと思っています。

大きな夢に向かって、ひとつずつ。
これからもJERAは、できることから着実に、
クリーンな未来に向けて活動を続けていきます。