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価格差に着目した支援制度における低炭素水素等供給等事業者への認定について~初の日本向け大規模低炭素アンモニアバリューチェーンの実現へ~ 2025/12/19

 株式会社JERAは、本日、経済産業省が実施する脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給及び利用の促進に関する法律(水素社会推進法)に基づく価格差に着目した支援制度(以下、「本制度」)において、低炭素水素等供給等事業者として認定を受けました。

 

 本制度を活用して、米国ルイジアナ州の「Blue Point」で製造する低炭素アンモニアを碧南火力発電所における燃料アンモニア転換等で使用する計画です。

 

 このたびの認定により、当社が各分野で進めてきた取り組みが一体となり、日本国内で初となる低炭素アンモニアのバリューチェーンが2029年度を目処に完成する見込みです。

 

【当社のこれまでの主な取り組み】
[製造分野]
・米国のアンモニア製造会社CF Industriesおよび三井物産株式会社とともに、米国ルイジアナ州における低炭素アンモニアの製造プロジェクト「Blue Point」の最終投資決定(2025年4月9日お知らせ済み

[輸送分野]
・日本郵船株式会社および株式会社商船三井との燃料アンモニア輸送に向けた協業検討(2022年11月21日お知らせ済み
・日本郵船株式会社の子会社であるNYK Bulkship (Asia) Pte. Ltd.および株式会社商船三井との間で、アンモニア輸送船4隻の用船に係る基本条件合意書(法的拘束力あり)を締結

[発電分野]
・碧南火力発電所における世界初となる大型の商用石炭火力発電機での燃料アンモニア転換実証試験(熱量比20%)の実施(NEDO助成事業JPNP16002にて実施)(2024年6月26日お知らせ済み
・2029年度目処の碧南火力発電所におけるアンモニア大規模燃焼(熱量比20%)の商用運転開始に向けて建設工事を実施中

 

 また、製造業・船舶等の他産業に低炭素アンモニアを供給していくことで、中部圏をはじめ日本における水素・アンモニア社会実装に向けて大きく貢献してまいります。

 

 当社は「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年に国内外の当社事業から排出されるCO2の実質ゼロを目指し、再生可能エネルギーの拡大とともに、ゼロエミッション火力に取り組んでいます。
 今後とも国内外の有力企業とも連携しながら、低炭素水素・アンモニアのバリューチェーンの構築、拡大に取り組むことで、グローバルな脱炭素化とエネルギー問題の解決に貢献してまいります。

 

代表取締役社長CEO兼COO 奥田(おくだ) (ひさ)(ひで)のコメント
 このたび認定をいただいたことは、包括的で強靭な低炭素アンモニアバリューチェーンの構築を前進させ、国内における各産業へのアンモニアの広がりを切り拓く重要な節目となります。当社は、碧南火力発電所を起点に、地域から日本全国、そして世界へ、脱炭素を目指すすべてのお客さまに対し、最適かつ最先端で効果的なソリューションを提供します。引き続き当社は先駆者として、アンモニアの社会実装に向けて取り組み、政策動向を踏まえながらゼロエミッションへの移行を推進していきます。


※価格差に着目した支援は、認定を受けた低炭素水素等供給事業者が認定計画に従って継続的に低炭素水素等の供給を行うため、低炭素水素等の価格(基準価格)と既存燃料・原料の価格(参照価格)の差額に着目した支援を行う制度。
脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給及び利用の促進に関する法律(水素社会推進法)|資源エネルギー庁


■低炭素アンモニアバリューチェーン(イメージ)

 

■碧南火力発電所商用アンモニアタンク建設工事の様子(2025年11月27日時点)