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碧南火力発電所における燃料アンモニア転換実証試験の終了について2024/06/26

 株式会社JERAは、本日、当社の碧南火力発電所4号機における燃料アンモニア転換実証試験を終了しましたので、お知らせいたします。

 

 当社は、株式会社IHI(以下、「IHI」)およびNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)とともに、NEDOの助成事業である「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/アンモニア混焼火力発電技術研究開発・実証事業」(以下、本事業)に取り組んでおります。本事業にて、当社とIHIは、世界初となる大型石炭火力発電機における燃料アンモニアの大規模転換実証試験(熱量比20%)を実施してまいりました(202441プレスリリース)。

 

 本実証試験では、2024年4月10日に、定格出力100万kW運転において燃料アンモニアの20%転換を達成するとともに、燃料アンモニア転換前(石炭専焼)と比較して、窒素酸化物(NOx)は同等以下、硫黄酸化物(SOx)は約20%減少したことを確認しております。また、温室効果の強いN2Oは検出限界値以下で発生が確認されておらず、良好な結果が得られております。なお、運用性においても燃料アンモニア転換前(石炭専焼)と同等であることを確認いたしました。
 当社は、このたびの実証試験結果を踏まえて、7月以降、同発電所構内において、アンモニア大規模転換(熱量比20%)の商用運転に向けた工事に着工してまいります。

 

 なお、当社は今後、ボイラおよび周辺機器への影響などの本実証試験に関する詳細評価を実施し、2025年3月までに、社会実装に向けた火力発電における燃料としてのアンモニア転換技術の確立を目指してまいります。
 当社は、アンモニア転換技術の確立などを通じて、再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給基盤を提供し、アジアを中心とした世界の健全な成長と発展に貢献します。