武豊火力発電所における火災事故に対する復旧方針について2024/11/22
株式会社JERAは、1月31日に発生した武豊火力発電所における火災事故について、本日、復旧方針を取りまとめましたのでお知らせします。
当社は、4月30日に開催した第3回「武豊火力発電所における火災事故調査委員会(以下、事故調査委員会)」において、事故原因を取りまとめております(2024年5月1日プレスリリース)。
また、9月3日に開催した第4回事故調査委員会において、事故原因に対する再発防止策を取りまとめております(2024年9月3日プレスリリース)。
これらの内容を踏まえて、このたび、武豊火力発電所において2026年度末頃のバイオマス混焼による復旧を目指すことといたしました。再発防止策にもとづき、当面の運転では、バイオマス混焼率を当初計画値の17%から8%に変更する予定です。その後、安全性の確保を前提として、更なる混焼率向上を検討してまいります。
また、バイオマス混焼による復旧までの暫定的な措置として、今冬(2025年1月頃目途)以降、夏季・冬季といった高需要期において石炭のみの稼働を行うことで、電力の安定供給確保に貢献してまいります。
なお、混焼率の変更ならびに暫定的な措置として石炭のみの稼働となる状況を踏まえ、電力の安定供給を前提として、CO2排出削減に向けて、以下のCO2排出量とCO2排出原単位に関する追加対応に取り組んでまいります。
・CO2排出量に関する追加対応:低需要期において、武豊火力発電所の稼働抑制を計画的に実施し、当初計画値の17%混焼時の年間CO2排出量を上回らないよう努めていく
・CO2排出原単位に関する追加対応:低需要期において、当社の他の石炭火力を稼働抑制し、ガス火力の稼働にシフトすることを計画的に実施し、当初計画値の17%混焼時の年間CO2排出原単位を実質的に上回らないよう努めていく
当社は、再発防止策を徹底し、安全を最優先に設備復旧作業ならびに設備の運用を行い、電力の安定供給に貢献するとともに、「JERA環境コミット2030」におけるCO2排出原単位目標ならびに「JERA環境コミット2035」におけるCO2排出量目標の達成に向けて取り組んでまいります。