始動から約半年。
JERAのCVC『JERA Ventures」が
目指す世界と唯一無二の強みとは?
始動から約半年。
JERAのCVC
『JERA Ventures」が目指す
世界と唯一無二の強みとは?
2023年7月、総額 3億米ドル(約440億円)の戦略的な投資を行うコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)としてJERA
Venturesは誕生した。
JERAの取り組みの中でも異彩を放つこのCVCは、何を目指し、何を強みとして活動を広げているのか。立ち上げのキーマンである大山謙介氏に話を聞いた。
INDEX
JERA Ventureが目指す世界とは?
JERA Ventureが
目指す世界とは?
巨大なアセットを開放する、
独自のサポートメニューとは?
JERAが保有する世界最大規模のエネルギーバリューチェーンを、最先端の技術の実証の場としてスタートアップに開放するということ。例えば化学反応やハードウェアを伴う新技術の場合、実験機では成功しても、商業機レベルにスケールアップすると挙動が異なり、再現できないといったケースがあります。そこで、私たちが発電所の設備を商業機規模での実証の場として提供することで、社会実装に必要な最後のステップをサポートすることができます。JERAの火力発電所というのは大規模のエネルギー利用とそれに伴うCO2を排出するモンスターマシンなので、実験機とはわけが違うんです。
巨大設備を貸し出すだけではなく、実証に必要なプラントオペレーション支援はもちろん、LNGや水素などの素材・原料の提供ができるということ。私たちのO&ME部門には、自社の火力プラントのことだったら誰よりも詳しい社員がいますし、新技術への関心が高いイノベーティブマインドな社員もいます。このような匠の技と好奇心を活かして、革新的な技術の商用化を支援していきます。
市場参入においては、日本のエネルギー規制や法制度への対応が不可欠です。私たちはこの業界の専門家ですから、法を遵守し、時には牽引する形で、新しいことを日本に導入する後押しができます。また、我々自身がスタートアップ製品の購入者となることや、他社への橋渡しをすることもできます。
オプションは大きく分けて、(1)パフォーマンス発揮を補助するもの(効率化・能率向上)、(2)パフォーマンス発揮を阻害する要因を除去するもの(負担軽減)に大別されます。
(1)の事例:睡眠改善プログラムのようなソリューションなど
(2)の事例:生理痛や更年期障害の軽減など
「つくる・届ける・支える」
3つの投資領域について
投資の意思決定で重要なのは、
「遊び心」と「誠実さ」
本気で世界を変えたいなら
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PROFILE
大山 謙介マネージングパートナー JERAベンチャーズ
東京都出身
約25年間のエネルギー関係投資・M&A経験を持つ商務スペシャリスト。東京電力、アクセンチュア、GCAを経て2019年にJERAへ入社。財務開発室長として、2021年のベルギー洋上風力企業Parkwind社とのM&Aをはじめとした戦略案件のM&A実務をリード。
2023年から現職。革新的なテクノロジーやビジネスモデルを通じて、明日を1ミリでもよくしたいとの思いを実現するために、スタートアップ企業等との共創を通じた新しい未来を目指している。