CREAレポートおよび関連報道に対する当社見解について2023/05/31
フィンランドのシンクタンク(CREA)が発表したレポート(2023年5月16日)およびそれに関連する報道に対する当社の見解は以下の通りです。
・CREAのレポートでは、アンモニア混焼によりPM2.5の原因物質であるアンモニアが発電所から大気中へ直接排出され、汚染物質(PM2.5)の総排出量が大幅に増加するとされている。
・2019年に報告された内閣府の戦略的イノベーション創造プログラムにおいて、プラントメーカーの大容量燃焼試験設備でアンモニア混焼を実施した結果、アンモニアが設備外へ放出されないことが確認できており、そのため、通常、アンモニアはボイラ内で完全燃焼する。
・仮にアンモニアが燃え残ったとしても、JERAの発電所では、排煙脱硝装置で窒素酸化物を削減するための還元剤としてアンモニアが注入されており、燃え残ったアンモニアも還元剤として消費されるとともに、排煙脱硝装置の出口ではアンモニア量は厳しく管理されている。
・さらに、アンモニアは水溶性であり、JERAの発電所では、硫黄酸化物や粉じんを除去するための装置(湿式排煙脱硫装置および湿式集じん装置)で水を利用しているため、アンモニアが煙突から大気中へ排出されることはなく、アンモニア混焼により、汚染物質が増加することはない。