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2022年度の冬季重負荷期の需給対策について2022/11/29

 株式会社JERAは、今冬の電力需給見通しを踏まえ、冬季重負荷期(2022年12月~2023年3月)における需給対策についてとりまとめましたのでお知らせします。

 

 電力需給が非常に厳しい見通しであることを踏まえ、11月1日に、政府の「電力需給に関する検討会合」において、2022年度冬季の電力需給対策が決定されました。

 当社は、今冬における燃料制約や電力需給ひっ迫の回避に向けて、政府から示された対策も踏まえ、以下のkWの確保対策(電源の確保、発電設備の重点点検等)、kWhの確保対策(電力量の確保、燃料の確保)を進めてまいります。

 

1.    kWの確保に向けた対策
①    電源の確保
 今冬の電源確保に向け、火力発電所の補修点検時期を、極力冬季を避けて計画しています。
 また、冬季の需給対策として実施された、一般送配電事業者による「2022年度冬季追加供給力公募」に応札し、落札事業者に選定されたため、長期計画停止中であった姉崎火力発電所5号機(千葉県市原市)、知多火力発電所5号機(愛知県知多市)、知多第二火力発電所1号機(愛知県知多市)、四日市火力発電所4号系列4軸・5軸(三重県四日市市)を冬季の追加供給力として確保しました。なお、長期計画停止中の姉崎火力発電所6号機(千葉県市原市)についても、経済産業省の「電力・ガス基本政策小委員会」等における議論を踏まえ、一般送配電事業者と電力供給契約を締結し、追加供給力として確保しております。
 さらに、建設中の火力発電所の工事を着実に進めることで今冬の供給力の確保に努めます。2023年2月には、姉崎火力発電所新1号機(千葉県市原市)の営業運転開始を計画しております。

 

②    発電設備の重点点検等
 社内体制を強化するとともに、発電設備停止リスク低減のため、ボイラ等重要設備の重点巡視や健全性確認に努めてまいります。

 

2. kWhの確保に向けた対策
①    電力量の確保

 冬季の需給対策として実施された、一般送配電事業者(沖縄を除く)による「2022年度冬季追加供給kWh公募」に応札し、12億kWhを落札したため、市場を通じた電力量の供出に向けて準備を進めています。

 

②    燃料の確保
 ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギーを取り巻く情勢は厳しく、各国の脱ロシアの動きからエネルギーの調達競争が発生し、LNG等の価格が高騰を続けるなど予断を許さない状況にあります。
 このような情勢の下、当社は、電力需給の変化を迅速に捉え、子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltdを通じた機動的な調達により安定的な燃料調達を行っております。また、11月21日に開催された「電力・ガス需給と燃料(LNG)調達に関する官民連絡会議」において、燃料供給体制を強化するため、LNGの電力・都市ガス事業者間の融通として、地域ごとの連携および全国での連携による燃料の融通の枠組みを構築することが示されております。当社は政府の施策も踏まえ対応を図り、安定的な燃料確保に最大限努めてまいります。

 

 当社は、kWの確保対策、kWhの確保対策を通じ、当社グループの総力を挙げて、エネルギーの安定供給確保に万全を期してまいります。