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アジア太平洋地域および米国におけるシェブロン社との脱炭素分野等での共同検討について2022/11/08

 株式会社JERAは、子会社を通じて、世界最大手の石油・天然ガス会社の一つであるChevron Corporation(以下「シェブロン社」)との間で、脱炭素分野等での共同検討に関する合意書を締結しました。

 

 JERAとシェブロン社は、世界的な脱炭素社会へのニーズを背景に、アジア太平洋地域および米国において、低炭素燃料の生産、 CCUS(Carbon Capture Utilization and Storage:二酸化炭素の回収・有効利用・貯留)および新技術による事業といった、脱炭素分野等における事業機会の可能性について、協議を重ねてまいりました。

 

 このたび締結した合意書は、当社とシェブロン社が共同で、オーストラリアにおいて、低炭素燃料製造プロジェクトの開発にかかる実現可能性調査を、2023年内の完了を目標に進めていくものです。本検討には、シェブロン社が蓄積を重ねたLNG開発・生産やCCSにかかるノウハウを活用していきます。

 さらには、米国において、水素製造プロジェクトの開発や液体有機水素キャリア(Liquid Organic Hydrogen Carrier、以下「LOHC」)を活用した事業化実現可能性の調査を行うことも定めています。LOHCは、水素バリューチェーンにおいて、効率的な水素の輸送や長期間貯蔵ができるキャリアとして期待されています。当社およびシェブロン社は、LOHCの独自技術を有するハイドロジーニアス社に出資しており、この技術知見を活用してまいります。

 

 当社は「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年に国内外の当社事業から排出されるCO2の実質ゼロを目指し、再生可能エネルギーの拡大とともに、ゼロエミッション火力の技術開発に取り組んでいます。ゼロエミッション火力の鍵となるアンモニアや水素等のサプライチェーンを構築するためには、様々な有力企業が協力していくことが不可欠です。

 

 当社とシェブロン社は、長きにわたるLNGの売買、さらにはオーストラリアにおけるLNGプロジェクトの共同開発を通じて、良好な関係を築いてきました。この度の合意書の締結を通じて、お互いの事業機会の拡大のみならず、国際的な脱炭素社会への移行にも寄与できるものと考えております。

 

 当社は、今後とも、大きく変わりつつあるエネルギー市場において、国内外のエネルギー企業をはじめとする有力企業とも連携しながら、LNG事業、再生可能エネルギー事業を強化するとともに、水素・アンモニアのサプライチェーンの構築、拡大にも努めてまいります。

 

 ※水素エネルギーキャリアの独自技術を有するドイツ・ハイドロジーニアス社への出資について (2021年9月13日プレスリリース)