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電力の安定供給に向けた更なる取り組みについて2022/05/12

 株式会社JERAは、今後の国内向けの電力の安定供給を盤石なものとすべく、基本的な取り組みをまとめましたのでお知らせします。

 

 ロシアによるウクライナ侵攻や脱炭素化の急速な進展等により、資源価格の高騰やエネルギー安全保障の重要性の高まりなど、エネルギー事業を取り巻く環境は激変しています。

 また、3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響による一部エリアの火力発電所停止の長期化等により、国内の電力需給は引き続き厳しい見通しが示されています。

 

 当社は、国内最大の発電事業者として、日本の電力の安定供給を確保するため、稼働中の発電所の安定運転に加えて、次の取り組みを行います。

 

1.休止火力再稼働

 当社は、2021年度冬季の需給対策として、長期計画停止中の姉崎火力発電所5号機を復旧し、安定供給に貢献しました。また、2022年度夏季に向けて、4月17日に、袖ケ浦火力発電所1号機の運転準備を整え、需給ひっ迫回避を目的とした要請に応えています。

 今後の電力需給状況も踏まえながら、姉崎火力発電所5号機を含む長期計画停止中の火力発電所について、運転再開に必要な工事内容や期間の精査に努め、ステークホルダーの要請に応えられるよう準備を進めます。

 

2.リプレース火力建設

 当社は、現在、4地点でリプレース工事を進めています。合計約666万kWの最新鋭の火力発電所が、2022年度から2024年度にかけ、順次運転を開始する予定です。これらの建設工事を着実に進め、工事中の試運転電力も活用しながら、安定供給に貢献します。

 

3.燃料確保

 当社は、世界最大級のLNG取扱規模を有しており、2021年度は国内向けに日本全体の40%にあたる約3,000万トンの調達を行い、燃料の安定調達に取り組みました。このうち、夏季・冬季の高需要期における突発的な需要の増加に対応するため、過去最大となる約450万トンのLNGスポット調達をJERA Global Markets Pte. Ltdを通じて実施し、安定供給に貢献しました。

 今年度以降も、ステークホルダーと協力して、国内の電力需給状況に合わせた機動的な燃料調達に努め、安定的な燃料確保に貢献します。

 

添付資料:電力の安定供給に向けた更なる取り組み[PDF: 696.97 KB]