Newlab New OrleansとJERAによる低濃度CO2回収ソリューションの商用化に向けた基本契約書の締結について2025/12/03

　株式会社JERA（以下「JERA」）は、このたび、コーポレートベンチャーキャピタルであるJERA Venturesを通じて、グローバル・ベンチャー・プラットフォームのNewlab（以下「Newlab」）がアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズ市に設立したNewlab New Orleans（以下「NLNO」）と、低濃度CO₂回収ソリューションの商用化に向けた検討に関する基本契約書（以下「基本契約書」）を締結しました。

　Newlabは、急速に産業化が進む地域において重要な技術を持つスタートアップ企業の商業化を、インフラ整備・プロジェクト推進・資金提供を通じて後押しするベンチャープラットフォームで、2016年、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン区に本社を設立しました。
　また、Newlabは、天然資源が豊富な同国ルイジアナ州が長年培ってきた産業基盤を活かして先進的なスタートアップ企業を誘致し、低炭素社会への移行に伴う経済成長を促進するための産官連携拠点として2025年にNLNOを設立しました。

　JERAとNLNOは、締結した基本契約書に基づき、低濃度のCO₂を含む排ガスに対応した次世代CO₂回収ソリューションを有するスタートアップ企業を2026年中目途で選定し、パイロットプロジェクトに関する検討を実施します。また、JERAは、パイロットプロジェクトの組成やCO₂回収ソリューションの商用化に向けてNLNO以外のパートナーシップとの強化も検討し、将来的にはCO₂回収ソリューションをガス火力発電所に導入することを目指してまいります。

　JERA グループは「JERA ゼロエミッション 2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO₂の実質ゼロに向けて、再生可能エネルギーの導入拡大に加え、発電時にCO₂を排出しないゼロエミッション火力の開発に努めています。このたびの基本契約書を通じ、次世代CO₂回収ソリューションにかかる新しい知見の獲得や実用化の可能性検討に取り組むとともに、日本におけるCO₂回収ソリューションの商用化を支援することで、エネルギーの安定供給および脱炭素化に貢献してまいります。

【JERA Venturesについて】

JERA Venturesは、最先端の技術やビジネスコンセプトを有するスタートアップ企業、それらの企業と密接なネットワークを持つベンチャーキャピタルファンドに対し、総額 300 Million USDの戦略的な投資を実施するコーポレートベンチャーキャピタル。「本気で世界を変えたい人のSandbox（遊び場）になる。」をキーコンセプトとし、当社とスタートアップ企業の懸け橋を担い、エネルギー領域で世界を変えるチャレンジをするスタートアップ企業のよきパートナーとなることを目指している。
ホームページ：JERA Ventures | JERA

【Newlabについて】
Newlabは、世界5か所にイノベーションハブを運営し、その他の地域でもパイロットプログラムを管理。これまでに50以上の業界・政府と提携。支援する400社以上の加盟企業はベンチャーキャピタルから58億ドル以上の資金調達を実施。また、23億ドル以上のエグジットを成功させている。