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2025年度グッドデザイン賞の受賞について2025/10/15

 株式会社JERA(本社:東京都中央区、代表取締役会長 Global CEO:可児 行夫および代表取締役社長 CEO兼COO:奥田 久栄、以下「JERA」)、JERAの子会社である株式会社JERA Cross(本社:東京都中央区、代表取締役社長:一倉 健悟、以下「JERA Cross」)は、国内最大規模の撮影スタジオである東宝スタジオにおける消費電力のCO2ゼロエミッション化に向けたプロジェクト(以下、「本プロジェクト」)について、このたび、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしましたので、お知らせします。

 

                                     TM & Ⓒ TOHO CO., LTD.

 

本プロジェクトの概要
 本プロジェクトは、日本の映画制作において初めて(JERA調べ)「24/7カーボンフリー電力」を導入し、CO2排出ゼロエンタメ産業の実現に向けて開始された取り組みとなります。映画を中心にエンタテインメント分野で事業を展開する東宝とエネルギー分野のCO2ゼロエミッションに先駆的な取り組みを進めるJERAが、JERA Crossを通じて東宝スタジオへの水素発電による電力供給を開始したものです。
 本プロジェクトでは、2024年度から本格的な運用を開始し、2030年ごろまでに「24/7カーボンフリー電力」を目指して、カーボンフリー電力を段階的に導入しています。

 

技術の概要
 電力の需要を一時間単位で解析し、太陽光発電の屋根設置と袖ヶ浦火力敷地に専用390 kW水素発電装置を新設しました。Energy Tagに準拠したトラッキングで発電・消費をリアルタイム照合し、不足分を非化石証書ではなく実電源で補う設計としています。需給状況はポータルとして掲示され、確認できるようになっています。
 2024年度に段階導入し、撮影スケジュールや料金影響を抑えつつCO2排出を実質ゼロ化。Scope3削減を求めるグローバル配信企業や広告クライアントの基準を満たし、国内映像産業のGXモデルとして波及効果を生んでいます。

 

【東宝スタジオにおける電力供給比率とCO2削減量の可視化イメージ】

                        TM & © TOHO CO., LTD.

 

2025年度グッドデザイン賞受賞ギャラリー https://www.g-mark.org/gallery/winners/31295

東宝スタジオCO2ゼロエミッション化に向けたプロジェクト https://tohostudio.jp/clen/
株式会社JERA Cross https://www.jera-cross.com/lp/gd2025

 

グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを生かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org

 

24/7twenty - four seven)カーボンフリー電力」は、毎日24時間・毎週7日間、すなわち年間365日にわたってCO2を排出しない電力の名称。経済産業省の「電力の小売営業に関する指針」に従い、需要電力量の100%について、CO2ゼロエミッション電源(再生可能エネルギー発電設備および水素発電設備等を意味します)を電源構成とし、および非化石証書の使用による環境価値をともに供給することを意味しており、燃料の製造・輸送等のライフサイクルを含めてCO2が排出されないことを意味するものではない