タイにおける水素・アンモニアの需要調査およびアンモニア分解装置の安定稼働を実現するための実証研究について ~脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業における実証要件適合性等調査に採択~2024/06/11
株式会社JERAは、子会社のJERA Asia Pte. Ltd. および東洋エンジニアリング株式会社と共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業における実証要件適合性等調査」(以下「本調査」)に応募し、このたび、採択通知を受けましたのでお知らせします。
アンモニアは、燃焼時にCO2を排出しない脱炭素燃料であると同時に、分解(クラッキング)により水素を取り出せることから、水素を輸送・貯蔵できるキャリアの一つとして期待されています。早期の水素社会実現のためには、アンモニアから水素を取り出すアンモニア分解装置の水素需要への機動的な運用やコスト低減が重要となります。
本調査は、3社が共同でタイにおける安定的な水素供給の方法と幅広い産業への利用普及の可能性を調査すると同時に、アンモニアから水素を取り出す技術や、水素を貯蔵する設備を含む全体システムの最適化を検討するものであり、事業期間は2024年度中頃から1年間の予定です。
当社は、タイ石油公社PTTとの間で締結した覚書(2023年5月9日プレスリリース)に基づき、同国における水素・アンモニアサプライチェーン構築に向けて、アンモニアクラッキング技術の実現可能性評価を進めており、本調査においても引き続きPTTと協力してまいります。
当社は、「JERAゼロエミッション2050」の実現に向け、国内外の有力企業とも連携しながら、低炭素水素・アンモニアのサプライチェーンの構築、拡大に取り組むことで、グローバルな脱炭素化とエネルギー問題の解決に貢献してまいります。