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INPEXとの日豪CCSバリューチェーン構築に向けた共同検討の実施について2024/05/10

 株式会社JERAは、このたび、株式会社INPEX(以下「INPEX」)との間で、当社が日本国内で排出するCO2の分離・回収ならびにオーストラリアへの輸送および貯留の事業可能性調査についての初期的な共同検討の実施に関する合意書を締結しました。

 

 カーボンニュートラル実現に向け、CO2を地中に貯留するCCSは、CO2の排出削減が困難な産業にとって不可欠な技術です。各国において積極的に政府支援がなされ、アジア太平洋地域をはじめ世界各地でCCS事業が計画されています。
オーストラリアは、CO2排出削減に向けた取り組みを強化しており、豊富なCO2の地中貯留適地を活用したCCSや、国外からのCO2受け入れに向けた事業環境整備を進めています。

 

 本合意は、当社が日本国内で排出するCO2の分離・回収、輸送方式や出荷・受入条件等の両国間輸送に関する検討、さらにオーストラリアでの地下貯留に至るまでのバリューチェーン全体を対象に、事業の実現可能性についてINPEXと共同で検討するものです。

 

 INPEXはオーストラリアにおいて、オペレーターとして推進するイクシスLNGプロジェクトをはじめとして、複数のプロジェクトからのCO2の排出低減に向けたCCS事業の検討を進めるなどCCS事業に関する知見を有しており、INPEXと共同検討を進めることは、CO2を越境輸送し貯留するグローバルなCCSバリューチェーンの構築、さらにはCCSの活用を通じた脱炭素社会への移行にも寄与できるものと考えています。

 

 当社は「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに挑戦しており、CCS事業の推進に向けて、CO2回収・貯留技術の評価、経済性等の検討を加速してまいります。