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ゼロエミッション火力への転換を見据えたJERAとTAQA社によるサウジアラビア・ジュベイル地区におけるガスコジェネレーション事業に関する電力・蒸気購買契約の締結について2024/03/28

 株式会社JERAは、このたび、アラブ首長国連邦アブダビ首長国のアブダビ国営エネルギー会社 Abu Dhabi National Energy Company P.J.S.C.(以下、「TAQA社」)とともに、サウジアラビア王国(以下、「サウジアラビア」)の国営石油会社であるSaudi Arabian Oil Company(以下、「サウジアラムコ」) とフランスの総合エネルギー企業Total Energies SE (以下、「トタルエナジーズ」)の合弁企業である Saudi Aramco Total Refining and Petrochemical Company(以下、「SATORP社」)との間で、サウジアラビア・ジュベイル地区における石油化学施設向けガスコジェネレーション事業に関する電力・蒸気購買契約を締結しました。

 

 当社はTAQA社と脱炭素分野におけるプロジェクトの共同開発に関する覚書を締結しており2023年2月15日公表、本覚書に基づきTAQA社と共同開発の検討を進めた結果、SATORP社との間で今回の契約の締結に至ったものです。

 

 SATORP社はジュベイル地区に有する既存精油所の拡張工事として、年間165万tのエチレンおよびその他工業ガスを製造する能力を有するアミラル石油化学施設の建設計画を進めており、2027年からの運転開始を予定しています。本建設計画において、今後、当社とTAQA社は、世界最先端の技術を用いたガスコジェネレーション設備(発電容量475MW、蒸気供給容量452t/hr)を建設し、運転・保守を行うとともに、SATORP社に対して、商業運転開始後25年間にわたって、アミラル石油化学施設に電力と蒸気を供給します。

 

 また、TAQA社、サウジアラムコおよびトタルエナジーズは、当社と同様に2050年時点でのゼロエミッションの実現を掲げています。本ガスコジェネレーション設備においても脱炭素化に向けた検討を進めることとしており、当社としても、ゼロエミッション火力への転換も見据え、将来的なCCSの導入や水素への燃料転換等について積極的に検討してまいります。

 

 当社は、世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供するグローバル企業として、再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給基盤を構築し、中東地域を始めとした脱炭素化とさらなる発展の両立を目指してまいります。