「石狩湾新港洋上風力発電所」の商業運転開始について2024/01/04
株式会社JERA(以下、「JERA」)および株式会社グリーンパワーインベストメント(以下、「GPI」)は、特別目的会社(SPC)である合同会社グリーンパワー石狩を通じて保有する、日本初の8,000kW大型風車を採用した国内最大規模の商用洋上風力発電所である「石狩湾新港洋上風力発電所」において、2024年1月1日より商業運転を開始いたしました。
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本発電所は、北海道の石狩湾新港に位置し、単機出力8,000kWのSiemens Gamesa Renewable Energy製風力発電機を14基設置、総出力は112,000kWとなります。陸上工事は鹿島建設株式会社、洋上工事は清水建設株式会社と日鉄エンジニアリング株式会社による共同事業体が行いました。
発電した電力は、本発電所の特徴でもある180,000kWhの蓄電池容量を持つプロジェクト変電所を経由し、北海道電力ネットワーク株式会社西札幌変電所を経て同社へ全量供給します。開発、工事期間中は、北海道、石狩市、小樽市をはじめとする地域の皆さま、漁業関係者の皆さま、関係行政の皆さまから多大なるご理解とご協力をいただくことで完工に至ることができました。
JERAおよびGPIは、再生可能エネルギー事業の普及を通じて、地域の未来をともに考えていくことを理念に据えております。今後は本事業を安定的に運営し、さらに本事業を通じた地域振興を石狩市、小樽市、および地域の皆さまとともに取り組んでいく予定です。
■プロジェクト概要
事業会社名 合同会社グリーンパワー石狩
発電設備設置地 北海道石狩湾新港 港湾区域の一部
設備容量 8,000kW×14 基 112,000 kW(接続容量99,990kW)
売電先 北海道電力ネットワーク株式会社
売電期間 20年間
■株式会社JERAについて
JERAは、日本最大の発電容量と世界最大級の燃料取扱量を有するグローバルなエネルギー企業です。
当社は、2050年時点で国内外の当社事業から排出されるCO2を実質ゼロとする「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、再生可能エネルギーの拡大に加え、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力の開発を進めています。これまでに、洋上風力発電を中心としたグローバルな再生可能エネルギーの開発・導入を進めてまいりました(累計開発容量:約335万kW、2023年9月末時点)。再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給基盤を提供することにより、アジアを中心とした世界の健全な成長と発展に貢献してまいります。
■株式会社グリーンパワーインベストメントについて
当社は、2004年の創業より一貫して再生可能エネルギー事業の開発、建設、運営に取り組んでいます。
2020年には、日本最大(完成時)となる陸上風力発電所「ウィンドファームつがる(121MW)」を竣工。再生可能エネルギーの普及拡大を通じ、地域の文化的価値を守り、地域の強みとなるようなエネルギーづくりを推進しています。また、政府の方針である再生可能エネルギー主力電源化の切り札として注目される洋上風力発電についても、他社に先駆けて2007年より取り組んでおります。
思想や価値観を共有する仲間とともに、地域の皆さまとのコミュニケーションを大切にしながら、より高い持続可能性を有する社会への転換を実現してまいります。