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2023年度の冬季重負荷期の需給対策について2023/11/29

 株式会社JERAは、今冬の電力需給見通しを踏まえ、冬季重負荷期(2023年12月~2024年3月)における需給対策についてとりまとめましたのでお知らせします。

 

 10月31日に開催された経済産業省の「第66回電力・ガス基本政策小委員会」において、今冬の電力需給見通しが示され、2023年度冬季の需給対策が取りまとめられました。
 当社は、今冬における燃料制約や電力需給ひっ迫の回避に向けて、以下のkWの確保対策(電源の確保、発電設備の重点点検等)、kWhの確保対策(燃料の確保)を進めてまいります。

 

1. kWの確保に向けた対策
・電源の確保

 2023年度冬季の電源確保に向け、火力発電所の補修点検時期を、極力冬季を避けて計画しています。
 当社がリプレースを計画していた最新鋭の火力発電設備の建設工事を着実に進めることで、これまでに6ユニット(計432万kW)が営業運転を開始し、供給力として確保しています。
 また、高経年化した火力発電設備である広野火力発電所2号機の長期計画停止を取りやめ、冬季の供給力として確保しました。

・発電設備の重点点検等
 社内体制を強化するとともに、発電設備停止リスク低減のため、ボイラ等重要設備の重点巡視や健全性確認に努めてまいります。

 

2. kWhの確保に向けた対策
・燃料の確保

 本年のLNG需給は国内の暖冬予想や欧州の天然ガス高在庫傾向等により、緩和の方向にあるものと認識しております。一方で、需要増加やLNG生産不調等による調達環境の激変など、状況は一変する可能性もあり、予断を許さない状況にあると認識しております。
 このような情勢の下、当社は、電力需給の変化を迅速に捉え、子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltdを通じた機動的な調達・転売等の最適化により安定的な燃料調達を行っております。
 また、当社は、2023年11月24日付で経済産業省より戦略的余剰LNG(SBL)の認定供給確保事業者として通知を受けました。当社は、2023年12月から2024年2月にかけて月1カーゴのSBLを確保しており、経済産業省からの要請に応じて、SBLを供給してまいります。

 

 当社は、kWの確保対策、kWhの確保対策を通じ、当社グループの総力を挙げて、エネルギーの安定供給確保に万全を期してまいります。

 

※ SBL(Strategic Buffer LNG):認定供給確保事業者が自らの通常事業に使用することが想定される必要量を上回って確保する余剰LNGであり、経産省が必要と認めるときに経産省が指定する国内事業者等に対して売却を行うLNG