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積水化学工業とのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同実証実験の開始について2023/03/27

 積水化学工業が開発を進めるフィルム型ペロブスカイト太陽電池は、建屋などの壁面や重量に制約のある場所への設置が可能であり、太陽光発電設備の導入を拡大する有力な選択肢として期待されています。
 当社は国内最大の発電事業者として、保有する火力発電所の敷地内への再生可能エネルギーの導入などを通じて、更なる脱炭素化の推進を目指していますが、発電所は沿岸にあることから、太陽電池を始めとした太陽光発電設備を設置するためには、耐塩害性が必要となります。

 このため、両社は、横須賀火力発電所および鹿島火力発電所構内にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、耐塩害性の検証、発電効率の測定などの共同実証実験を開始しました。横須賀火力発電所における2025年以降の事業化に向けて、発電所構内の建屋壁面や屋根などへの設置方法の検証と各種法規制への対応を進め、他の火力発電所を始めとした太陽電池の設置可能な領域を拡大していく予定です。
 なお、火力発電所を対象としたフィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験は日本初の事例となります。

 当社は、再生可能エネルギーの開発・導入に積極的に取り組んでいます。積水化学工業との次世代太陽電池の取り組みを通じて、安定供給に貢献しつつ再生可能エネルギーの普及拡大に努め、「JERAゼロエミッション2050」の実現に挑戦してまいります。


(共同実証実験の様子)