メインコンテンツに移動

ブルーアンモニア製造プロジェクトの開発等に関するヤラ・インターナショナル社との協業検討について2021/05/11

 株式会社JERAは、ブルーアンモニア製造プロジェクトの開発を含むアンモニアバリューチェーンの構築に関し、世界最大手の窒素系肥料メーカーである、Yara International ASA(以下「ヤラ・インターナショナル社」)との協業を検討することとし、このたび、同社との間で覚書を締結しました。

 

 アンモニアは、主に農業分野において肥料として利用されていますが、燃焼時にCO2を排出しないことから、世界的な脱炭素社会への移行を背景に、発電用燃料としての利用が期待されています。また、アンモニアのライフサイクルを通じた脱炭素を図るため、製造時に排出されるCO2をオフセットしたブルーアンモニアや、再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアの製造が求められています。

 

 このたび締結した覚書は、当社とヤラ・インターナショナル社が、以下の分野において協業を検討していくことを定めたものです。

  • ヤラ・インターナショナル社が豪州に保有・運営するピルバラ・アンモニア製造プラントを、ブルーアンモニア製造プラントに改良すること
  • 新規ブルーおよびグリーンアンモニア製造プロジェクトの共同開発
  • アンモニアの海上輸送の最適化
  • 本邦での発電需要を含むアンモニア需要開拓および供給

 ヤラ・インターナショナル社は、世界最大規模のアンモニア製造会社であるとともに、販売及び海上輸送において世界最大手の企業です。また、アンモニア製造の脱炭素化に積極的に取り組んでおります。

 

 当社にとって、ヤラ・インターナショナル社との協業は、発電燃料としてのアンモニアの安定供給に加え、サプライチェーンへの理解促進を図ることが期待されます。また、発電分野と農業分野という異業種の大手企業間でのユニークな協業は、それぞれの事業領域の拡大にも資する可能性があると考えております。

 

 当社は、「JERAゼロエミッション2050」の実現に向け、エネルギー業界に留まらず、国内外の有力企業とも連携しながら、グリーン燃料のサプライチェーンの構築、拡大に努めてまいります。