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サミット・パワー社との脱炭素ロードマップ策定に関する協業について2022/04/25

 株式会社JERAは、本日、子会社のJERA Asia Pte. Ltd.(以下「JERA Asia」)を通じて、バングラデシュ最大のIPP事業者であるSummit Power International Limited(以下「サミット・パワー社」)との間で、脱炭素ロードマップの策定に向けて協業することを定めた覚書を締結しました。

 

 本覚書は、本日開催された「アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会合官民フォーラム」において、日本政府関係者の立ち会いの下、JERA Asiaの久玉敏郎CEOとサミット・パワー社のアイーシャ・アジズ・カーン社長兼CEOにより締結されました。

 

 サミット・パワー社は、バングラデシュの大手コングロマリットSummitグループ傘下の発電事業会社であり、同国の発電容量の約1割に相当する約230万kWの発電設備を運営・建設する、同国最大のIPP事業者です。同国モヘシュカリ沖では日量5億立方フィートの再ガス化能力を持つ浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)の運営も行っています。当社は、2019年10月にサミット・パワー社の発行済み株式の22%を取得することに合意して以降、発電設備の効率的な建設・運営等を通じて、バングラデシュにおける電力の安定供給とサミット・パワー社の企業価値向上に貢献しています。

 

 バングラデシュは、順調な経済成長に伴い、今後も電力需要の伸びが見込まれています。一方、同国は、国産天然ガスの減退や、政府による石炭火力発電プロジェクトの開発中止方針を受けて、LNGの導入拡大や再生可能エネルギー等の開発に取り組むことで、経済成長を支えるためのエネルギーの安定供給と脱炭素化の両立に向けて検討を加速させています。

 

 本覚書は、バングラデシュのパリ協定目標の達成と経済成長に寄与するため、当社とサミット・パワー社が、同社の脱炭素ロードマップの策定に向けて協業することを定めたものです。今後両社は、目標達成に資する水素・アンモニアの活用機会の創出や、蓄電池等の再生可能エネルギーの導入を支援するプロジェクトの検討を行います。

 

 当社は、「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点における国内外の事業からのCO2排出量ゼロに挑戦しています。ゼロエミッションの達成は国・地域に最適なロードマップの策定を通じて実現することを目指しています。

 化石燃料による発電割合が大きく、導入可能な再生可能エネルギーが限定的なバングラデシュでは、当社が日本における脱炭素ロードマップの策定で培った経験を活かすことが可能だと考えております。同国特有の事情も十分に勘案し、エネルギーの安定供給を確保しながら、低コストかつスピーディーな脱炭素化の実現に貢献してまいります。