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プレスリリース

AIによる火力発電所ボイラの運転最適化の開始について

2022/04/01

 株式会社JERAは、本日、碧南火力発電所4号機において、AIによる発電所ボイラの運転最適化を開始しましたのでお知らせします。

 

 運用を開始する「石炭火力運転支援AI(Coordinated AI for Coal fired plant Assisting Operator:CaCaO)」は、発電所の膨大な運転データと熟練技術者のノウハウを学習し、ボイラの運転状態を最適なものとする操作パラメータを発電所運転員に提案するものです。運転員は、ボイラへの空気・燃料の投入量や投入箇所、タイミング等をCaCaOの提案に従って操作し、その結果をフィードバックすることで、燃料使用量、ボイラ用補機電力、薬品使用量等を低減し、ボイラの運転に必要なコストを最小化するベストプラクティスを追求します。

 

 当社は、2018年度から、IT・デジタル分野におけるグローバル市場での豊富な知見と経験を有する日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社とともに、石炭火力発電所において、過去の運転データを基に複数のアルゴリズムで作成した予測モデルを構築し、リアルタイムの運転データから最適な運転状態を予測し、最適設定を導くアプリケーションの開発に取り組んできました。2021年度に、碧南火力発電所4号機において開発したアプリケーションであるCaCaOの試運用を行った結果、燃料使用量等の削減に伴うコストダウン効果が確認できたため、本日から、本格運用を開始することとしました。

 

 当社は、発電所のすべての設備と働く人のデータをつなげ、リアルタイムで可視化・活用する「デジタル化」と、常に磨きこみを深化させているO&M(運転・保守)の「Kaizen力」、これまで培ってきた「技術力」を掛け合わせることで新たな価値を創造していく「デジタル発電所」の実現を目指しています。CaCaOもこの一環であり、今後、こうしたアプリケーションを組み合わせ、当社の発電所への適用に加え、国内外の他の発電事業者への販売も検討してまいります。

 

 碧南火力発電所では、将来の脱炭素社会の実現に向け、発電時にCO2を排出しないアンモニアを発電用燃料としたゼロエミッション火力の開発に取り組んでいます。足下においても、デジタル技術も駆使しながら、燃料使用量の削減に努め、環境負荷低減に努めます。また、デジタル発電所の実現により、発電設備のコスト競争力と市場対応力を向上させるとともに、発電所における業務をより付加価値の高い業務へシフトすることで、O&Mのさらなる高度化を目指して取り組みを進めてまいります。