メインコンテンツに移動

プレスリリース

2021年度の冬季重負荷期の需給対策について

2021/11/24

 株式会社JERAは、今冬の電力需給見通しを踏まえ、冬季重負荷期(2021年12月~2022年2月)における需給対策についてとりまとめましたのでお知らせします。

 

 昨冬は、断続的な寒波により電力需要が大幅に増加し、LNG在庫が減少したことで発電抑制となったことなどにより、電力需給がひっ迫しました。また、国の需給検証報告書によると、今冬の電力需給バランスは、全ての期間・エリアで予備率3%以上を確保する見通しであることが示されておりますが、kWモニタリングなどにより需給バランスの悪化が予見された場合には、国や関係機関等の連携により需給対策を講じていくこととなっています。

 

 当社は、昨冬のような燃料制約や電力需給ひっ迫の再発回避に向け、kWの確保対策(電源の確保、発電設備の重点点検等)、kWhの確保対策(電力市場への供給力供出、燃料の確保)を進めてまいります。

 

1.kWの確保に向けた対策

 ① 電源の確保

 今冬の電源確保に向け、東京・中部エリアにおいて冬季に予定されていた火力発電所の補修点検時期を調整することで、追加供給力を確保いたしました。また、東京エリアにおける需給対策として実施された、東京電力パワーグリッド株式会社(東電PG)による「2021年度冬季追加供給力の公募」に応札し、落札者に選定されたため、現在、長期計画停止中であった姉崎火力発電所5号機の運転準備を進めております。

 

 ② 発電設備の重点点検等

 社内体制を強化するとともに、発電設備停止リスク低減のため、ボイラ等重要設備の重点巡視や健全性確認に努めてまいります。

 

2.kWhの確保に向けた対策

 ① 電力市場への供給力供出

 当社は、電力需給変動に対応し、長期契約やスポット調達などを組合せて燃料調達を行っております。昨冬のような燃料制約や電力需給ひっ迫を回避するためには、一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)スポット市場の入札価格に燃料の需給状況が明確に反映され、市場に対し適切な価格シグナルが発せられることが重要と考えております。

 このため、燃料調達を行っている当社がJEPXスポット市場への入札主体となるよう、東京電力エナジーパートナー株式会社(東電EP)との電力受給契約を見直し、本年11月から運用を開始しております。加えて、東京エリアにおけるJEPXスポット市場への入札価格に反映する限界費用の考え方を、LNGスポット調達等追加的な燃料調達価格を考慮した価格に見直すことといたします。電力・ガス取引監視等委員会の確認が完了した日以降、適用を開始します。

 なお、中部エリアにおいては、これまでも当社が入札主体となり、追加的な燃料調達価格をJEPXスポット入札価格に反映しております。今回の取り組みを継続していくことにより、今後、追加的な燃料調達価格が上昇した場合には当社のJEPXスポット市場入札価格も上昇し、下落時には当社のJEPXスポット入札価格も下落することとなります。

 

 ② 燃料の確保

 当社は、昨冬の経験も踏まえ、当社独自の電力需要想定に基づき燃料調達を行っております。本取り組みは、電力需給の変化を機動的に捉えた安定的な燃料調達につながっており、今後も継続してまいります。加えて、電力の安定供給に必要となるLNGの追加調達を進め、冬季重負荷期を通じ、自主的にLNG在庫を厚めに確保し、維持することといたします。これら対策により、今冬に係る現時点の見通しとしては、当社にて燃料制約が発生する可能性は低く安定供給に貢献できるものと考えております。

 一方で、こうした取り組みは、当社のみの対応では限界があります。国内の安定的な燃料確保に向け、電力自由化と資源確保の両立方法、合理的な市場設計および供給責任とその費用負担について、制度面の早急な検討をお願いしているところです。

 

 当社は、kWの確保対策、kWhの確保対策を通じ、今冬の燃料制約回避に努めるとともに、関係者のご協力もいただきながら、当社グループの総力を挙げて、エネルギーの安定供給確保に万全を期してまいります。

 

別紙:「2021年度冬季重負荷期対策の概要」[PDF: 417.3 KB]