メインコンテンツに移動

プレスリリース

Kaizen力と技術力にデジタル技術を組み合わせた「デジタル発電所」の推進について

2020/10/01

 株式会社JERAは、このたび、火力発電所の運営業務(Operation & Maintenance, 以下「O&M」)をデジタル技術によって変革することで、当社独自の高度なO&Mを追求していくため、「デジタル発電所」ビジョンを策定しました。また、10月1日付けでO&M・エンジニアリング本部内にデジタルパワープラント推進室を設置し、デジタル発電所への変革を推進していきます。

 

 デジタル発電所の実現に向けて当社が策定したビジョンは次のとおりです。

・世界トップクラスのO&Mを提供するプロ集団が、発電所の「働き方」を変える。

・データの共通プラットフォーム化と業務プロセスの標準化および高度化により、「進化し続ける設備」へ変革する。

働く人は、膨大で煩雑な作業からデータに基づき「創意工夫」できる仕事へシフトする。

 

 当社はこれまで、発電所における「デジタル化」に関して、次の取り組みを進めてきました。

①AIを活用した石炭火力の運転最適化

 常陸那珂火力発電所において、2020年4月からAIを用いたボイラの運転最適化を開始し、環境負荷の低減や燃料使用量の削減を実現しています。

②IoTを活用した発電設備の異常予兆検知

 2018年1月から、IoTを活用し発電設備の計測データを遠隔監視センターで監視しています。発電設備の異常を予兆検知し、不具合による停止を削減することで、稼働率向上を実現しています。

 

 当社の目指すデジタル発電所は、発電所のすべての設備と働く人のデータをつなげ、リアルタイムで可視化・活用する「デジタル化」と、常に磨きこみを深化させているO&Mの「Kaizen力」、さらにこれまで培ってきた「技術力」を掛け合わせることで新たな価値を創造していくものです。

これにより、発電所の業務は次のように変わっていきます。

 

(オペレーション)

 運転操作は熟練者のノウハウや散在した情報に依存することなく、AIのサポートにより高度で迅速な「最適化」を可能にします。巡視の遠隔化や自動化、記録のデジタル化により、業務のあらゆる「非効率」が解消されます。

 

(メンテナンス)

 AIによって設備信頼性の維持とコスト削減を両立します。停止計画は市場や需要動向も踏まえた最適なスケジューリングを実現し、設備点検は予防保全から「予知保全」にシフトするとともに、現場作業ではデータに基づくKaizenを推進することで工程を最適化し、生産性をさらに引き上げます。

 

(性能管理)

 発電所をサイバー空間で再現することにより、発電効率の向上策をAIがリアルタイムに提供するとともに、所内の化学薬品や電力の消費量は最適化され、CO2排出量やコスト削減にも貢献します。

 

 今後確立するデジタル発電所は、当社の発電所への展開にとどまらず、国内外の発電事業者へアプリケーションとして展開を拡大してまいります。

 

 当社は、デジタル発電所の実現により、発電設備のコスト競争力と市場対応力を向上させるとともに、発電所における業務をより付加価値の高い業務へシフトすることで、O&Mのさらなる高度化を目指して取り組みを進めてまいります。

 

別紙:デジタル発電所の概要[PDF: 223.38 KB]