ミッションクリティカルシステムのフルクラウド化について2020/03/26
株式会社JERAは、日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウドプラットフォームMicrosoft Azure※1を採用し、ミッションクリティカルシステム※2フルクラウド化を進めることといたしました。2019年11月にMicrosoft Azureを導入し、まずは2020年2月からERPシステム※3をMicrosoft Azureに移行いたしました。
今後、その他のミッションクリティカルシステムのクラウドへの移行も順次進めてまいります。なお、システムの安定性が必要とされるエネルギー企業において、ミッションクリティカルシステムをフルクラウド化するのは、当社が国内初の事例です。
当社は世界有数のエネルギー企業として、グローバルな事業展開を進めており、海外発電事業などの投資戦略の策定、燃料事業における最適化、国内火力発電所の設備管理における保全高度化など、多岐にわたるシステムが事業を支えております。
これらのシステムについて、セキュリティレベルを確保した上で、事業環境の急速な変化に迅速かつ柔軟に対応でき、かつシステム費用を削減することで、当社の事業展開を一層推進していくために、当社グループ全体でミッションクリティカルシステムをフルクラウド化していきます。クラウドプラットフォームは、当社の大規模かつ広範囲な事業展開を考慮し、グローバルなサポート体制に加え、58リージョンというインフラスケールを展開するMicrosoft Azureを採用しました。
今後、当社はミッションクリティカルシステムのフルクラウド化を通じて、グローバルなIT人財の育成、スピーディーにクラウド化する知見の獲得などにより、デジタルトランスフォーメーション※4を推進してまいります。
※1 Microsoft Azure(マイクロソフト アジュール):開発者や IT プロフェッショナルがアプリケーションのビルド、デプロイ、管理に使用できる包括的なクラウドサービスのセットであり、マイクロソフトの世界規模のデータセンターネットワークを介した利用が可能。また統合ツール、DevOps、およびマーケットプレースにより、シンプルなモバイルアプリからインターネット規模のソリューションまで、あらゆる機能の効率的な構築が可能。
※2 ミッションクリティカルシステム:極めて高い信頼性や可用性が求められる社会インフラを支える情報システムであり、24時間365日停止しないことが要求されるエネルギー企業における主要システム。
※3 ERPシステム:Enterprise Resource Planningの略で企業に存在するデータを統合データベースで一元管理することで、経営戦略への活用を可能にするシステム。
※4 デジタルトランスフォーメーション(DX):デジタルテクノロジーを駆使して、経営やビジネスプロセスを再構築し、技術ではなく、企業の在り方や働く人たちを変化させること。「デジタル化、効率化、共通化、組織化、最適化」のプロセスにより変化させていく。
別紙:JERAのミッションクリティカルシステムのフルクラウド化[PDF: 236.5 KB]