人こそが、世界を変える原動力。
日本を「エネルギー人財大国」にしたい。

Project

Introduction

地域社会とともに歩む責任ある事業者として、サステナブルな社会の実現に貢献する。JERAでは、社会貢献活動の一環として、「次世代育成」に関する取組みが盛んに行われている。同活動の推進に力を注ぐ、HR統括部人財開発部長の川島謙一郎が、活動の意義とそこに込められた想いを語る。

  • HR統括部
    人財開発部 部長

    川島 謙一郎

※情報は取材当時のものになります。

Project 01

JERAだから提供できる成長がある。

社内の人財育成にとどまらず
広く社会の人財育成に貢献する。
JERAの「次世代育成」からは
SDGsに対する意識の強さを感じさせられます。
そうした意識は、社内でも浸透しているのでしょうか。

川島) 実は、社内では「SDGsやろうぜ!」という雰囲気は一切ありません。というのも、JERAは「世界のエネルギーに最先端のソリューションを提供する」というミッションを掲げています。つまり、SDGsの達成に取組むことを存在意義にしているのです。社会に貢献することは、私たちの事業活動そのものなのです。

社会に貢献することを
何か特別なことだとは捉えていない。
DNAになっているということですね。
では、なぜ社外の人財育成に
注力するようになったのでしょう。

川島) きっかけは、JERAのインターンシップでの学生との交流でした。「これほどSDGsに真面目に取組んでいる会社ははじめて見た」という言葉を聞き、ハッと気づかされたんです。事業活動を通じ、直接的に社会還元を行うJERAだからこそ、伝えられることがある。人財の成長を促す、新たな視点を提供することができる。私たちは、広く人財を育成する使命を担っている。その気づきから、「私たちにできること」を考え、実践の場をつくったというのがおおまかな経緯ですね。

もちろん、採用活動の一環ではあると思いますが
外部の人財育成に携わることは「よその子」の
面倒を見るようなもの。
なかなかできることではありません。

川島) とある外部研修に参加したことをきっかけに、私は「日本のプレゼンスを向上させるのは人財であり、教育の変革が必要だ」と考えていました。技術をバックグラウンドにキャリアを歩んできた私が、HR部門への異動を希望したのも、そうした考えを持っていたことが理由でした。こうした機会に携わることは、まさに私が「やりたい」と思っていたことですし、今の日本の状況を考えても必要なことです。JERAと接点を持ってくれた若者たちが、やがて世界で活躍し、日本の存在感を高めてくれる。私にとって、それ以上に幸せなことはありません。その中の一部がJERAに入社していただけたら、さらに幸せですが。(笑)

Project 02

目の輝きが変わるのは、若者だけじゃない。

具体的な活動内容について教えてください。

川島) 「脱炭素×エネルギー」を題材にして、エネルギー問題の本質を理解していただくと同時に、SDGsにどのように向き合ったらよいかを考えるワークショップや講義を実施しています。この取組みは、採用活動における大学生・大学院生向けのワークショップからスタートし、今では個別の大学・大学院に足を運び、講義やワークショップの機会をいただけるようになりました。さらには、中・高生向けのイベントも開催するなど、より広い世代に向けた機会を創出できています。

ワークショップでは
どのような議論が繰り広げられているのでしょうか。

川島) 「2050年に日本のエネルギーは、すべて再生可能エネルギーにするべきである」というテーマを設定し、自ら考え、それぞれのポジションで議論を交わしてもらっています。常に大切にしているのは、「できるか・できないか」の議論ではなく、「~するべき」「~したい」という意志を持って結論を出してもらうことです。エネルギーの課題は「3Eのトリレンマ」と言われ、「環境(Environment)」「経済性(Economy)」「安定供給(Energy Security)」のどれを重視するかで答えが変わりますし、3つのバランスも社会状況や市場の動き次第で変化します。まさに「正解のない課題」に向き合いながら、矛盾する複数の課題が存在する中で、どのように解を探していくか。これからの時代に求められる能力や視点を学ぶ上で、これ以上ない教材だと思っています。だからこそ、この議論では多様性が重要。参加者の皆さんには、さまざまな立場で、多様な意見を出し合って解を探していくことが、SDGsのポイントであることを伝えています。

それは刺激的な場ですね。
参加する若者たちも得るものが大きかったのでは。

川島) この議論を、今の若い世代にしていただくことは極めて重要と考えています。今の大学生は2050年には今の私と同世代に、中・高生は40代になります。まさに2050年の現役世代となるわけです。当事者意識を強く持ち、目を輝かせながら議論を交わす様子は、頼もしいかぎり。ワークショップの振り返りのアンケートでも、明確な行動変容が見られ、「自分たちの時代のことは自分たちで決めたい」という意見が見られます。この活動をしていてよかったと思える瞬間ですね。

これから社会に出て行く若者たちにとって
困難を乗り越えていくための
エネルギーになりそうです。

川島) それは若者たちに限った話ではありません。この活動を企画・運営している私たちも、彼女ら・彼らから、大きな学びと気づきをもらえています。理科が得意な中学生の意見などは、本当に鋭くてハッとさせられます。「実現困難な課題があるなら、それを解決する技術をつくればいい。なぜそれができないのか?」なんて言われましてね。年齢を重ねると、どうしても「そんなことはできるはずがない」と現実ばかり見てしまいますが、若ければ若いほど、常識や前例に縛られることがなく自由な発想が出てくるのですね。

一方的に教えるのではなく
学び合う場になっているのですね。

川島) この活動には、JERAのHR部門から多くのメンバーが参画していますが、誰もが大きな刺激を受けてくれているようです。「私たちにはない、新たな視点を得られた」「若者が何を求め、何を考えているかに触れられた」と目を輝かせています。こうした経験は、JERAの人財育成や採用をよりよいものにしていく上で、この上ない財産になると思っています。

Project 03

人の自立と成長を全力で支援する。

このワークショップだけでなく
JERAでは千葉県を拠点に活動する
中・高生ロボコンチーム
「SAKURA Tempesta(サクラテンペスタ)」
の活動支援も行っています。
川島さんはこの活動にも
注力されているそうですね。

川島) サクラテンペスタは、2017年に設立され、中・高生を中心に活動するロボットコンテストチームです。世界最大の国際ロボット競技会「FIRST Robotics Competition(FRC)」に参加しており、2018年には、日本のチームとしてはじめてFRCの世界大会に出場し、最高のルーキーチームに贈られる「Rookie Inspiration Award」を受賞しています。

「FRC」は、ロボット技術だけを競い合う通常のロボコンとは一線を画すもの。「活動資金の調達」や「次世代に向けた教育の取組み」などを含めた総合的な評価がなされ、チームのメンバーたちはそれらをすべて自力で行い、技術の向上とチームの運営を行っていくことになります。その活動はビジネスそのものであり、ボーダレスに事業を展開する私たちに重なるもの。また、彼女ら、彼らを支援することで、その次の世代の育成にもつながります。実際にJERAのファミリーDayで、社員の子供を対象にロボット製作&プログラミングのワークショップを実施してもらいました。メンバーたちの活動ぶりは、心から素晴らしいと思えるものですし、何より応援したくなってしまいます。

自らの手で資金を調達し、技術を磨き
次世代にも確かな継承をもたらす。
本当に頼もしいかぎりですね。

川島) これらの活動や採用活動において、JERAはそこで関わった人すべての成長を応援することを大切にしています。これは、JERAの社員の自立的キャリア開発の考え方、つまり自立した人財の成長を最大限サポートしたい、という思いの延長線上にあるものです。

ただし、この取組みは始まったばかり。今は点の活動に過ぎません。今後の目標は、これらの点を線につなげ、線を面に広げていくこと。ここで出会った多くの若者たちが、将来の社会課題を解決し、日本、そして世界の経済・社会の中心を担う人財になってくれたらうれしいです。そして数年後、私たちの活動に参加してくれた若者たちが、JERAを活躍のフィールドに選んでくれる。そんな未来を心待ちにしています。

To The Borderless World

今こそ、やらなきゃダメなんだ。

世界をよりよくする仕組みも。
かつてない豊かさをもたらす製品も。
社会課題を解決するソリューションも。
すべての価値は
人の手でつくり出される。
未来を担う、次世代人財たちに
新たな視点と学びを。
その挑戦には
日本を世界を変えていく可能性がある。

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