O&M・エンジニアリング運営統括部 事業紹介 / 社員紹介

運営ソリューションには
世界を救う
ポテンシャルがある。

O&M・エンジニアリング運営統括部
技術部 ボイラユニット
2008年 新卒入社
理工学専攻

Y.K

※情報は取材当時のものになります。

設備を守り
価値をつくる。

なぜ、そう動くのか。あらゆるモノの原理を知りたくて、手当たり次第に家にあるモノを分解する。少年時代の好奇心が、私の原点でした。当時、流行していた「ミニ四駆」も、モーターを解体し、自分の手でコイルをまき直したほど。その好奇心から技術者の道を志し、大学では車のエンジンのシリンダブロックに使われるアルミ鋳造シミュレーションをテーマに研究に没頭。所属する学会で、奨励賞・論文賞をもらうなど成果も出しました。

しかし、そのまま自動車メーカーに進むことは考えていませんでした。特定の部品や機器に縛られることなく、より俯瞰的にさまざまな機械を扱い、そこから生まれる価値にコミットしたいと思っていたからです。

JERAを選んだのは、電力が環境問題や経済成長に重大な影響をもたらすファクターであったからです。発電所にあるさまざまな機器に向き合い、社会にインパクトのある仕事をしていける。私にとって、これ以上の環境はないと確信していました。

現在は、技術部のボイラユニットに所属し、発電ユニットの安定運転と技術評価による運営コストの最適化を担っています。主な仕事は三つ。機器の不具合を防止する評価・監視方法を開発すること。発生した不具合の原因を究明し、復旧・再発の防止を図ること。そして、技術評価を行い、機器の点検やその頻度を最適化することで、運営コストを最適化することです。

この仕事は、ただ設備を守るだけのものではありません。トラブルが発生しないように、よりよい技術を生み出していく、価値創造の仕事です。

データドリブンで
常識を覆す。

近年、私たち技術部の仕事は大きな転換期を迎えました。機械学習やリアルタイムデータを使った遠隔監視技術が向上したことで、これまでに蓄積されてきたJERAの暗黙知が形式知化され、より高度で実効性のある設備運用が可能となりました。

設備は、とても素直に技術的背景に沿った挙動を示します。例えば、設備が故障した際に正しい原因究明を行い、検討した対策ができれば再発を防止できますが、どこか考慮が不足しているとまたすぐに故障します。

そのため、これまでにない評価手法を確立して、設備の寿命が可視化されれば、ムダなメンテナンスを行う必要もなくなり、今まで誰も実現できなかった収益への貢献ができるようになります。

その象徴的な事例が、法令解釈として慣行になっていた「ボイラ耐圧試験」をやめ、独自の運用方法を確立したことです。私たちは電気事業法に基づいて、発電設備の運営をしています。この試験は、その法律のひとつの解釈として、設備運営をしていく上で必須のものとされていました。

しかし、私たちの技術検討結果から判断すると、この試験を行わなくても、設備の健全性には影響ないことがわかりました。そもそもこの試験は法の解釈によって行われていた慣行であって、明確に定められたものではありません。関係者からは多くの反発もありましたが、数々のデータからロジックを構築し、業界の常識を覆せたことは、私たちにとって大きな自信になりました。

完成は
ゴールではない。

技術部の仕事は、こうした運用に関わるものだけでなく、新たな拠点の建設に関わる機会も多く存在します。私自身、東日本大震災の最中に、常陸那珂火力発電所の建設に携わりましたが、数々の困難を乗り越え、設備が完成した瞬間の喜びは、言葉では表せないほど大きなものでした。

ただし、発電所は完成することがゴールではありません。本当に大切なのは、高度なオペレーションとメンテナンスによって、安定的に発電を行えるようにすることです。私たちが生み出した運用ソリューションは、自社の財産であることにとどまらず、世界の発電拠点にサービスとして提供されていくことになります。

例えば、昨年スリランカが外貨不足に陥ったことで燃料調達ができず、燃料不要の水力発電に切り替えようとしたところ、設備のメンテナンスができておらず、稼働できなかったことで深刻な電力不足が発生したという事例がありました。

電力は、その国や地域の経済発展に欠かせないもの。私たちのソリューションは、そうした課題を解決するポテンシャルを秘めていると思います。そのためにも、私たちはその技術をさらにアップデートしていく必要があります。寿命評価技術をより一層向上させるとともに、DXによる効率化をさらに進め、その価値を世界中に提供していきたいと思います。

To The Borderless World

今こそ、やらなきゃダメなんだ。

なぜ、そうなるのか。
なぜ、それが必要なのか。
形式知化されたJERAの財産は
世界を救う新たな価値を生み出した。
革新が革新を呼ぶ。
その波はやがて
世界の常識を覆していくことになる。

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