創立90周年を迎えた小学校に、球団創設90周年の阪神タイガースがやってきた! 2025年12月8日、兵庫県尼崎市立竹谷小学校。偶然が引き寄せたこの巡り合わせのもと、「JERA セ・リーグ CHALLENGE 次世代支援プロジェクト」が行われました。冬とは思えない暖かな日差しの中、5年生約50名が体験したのは、JERAによるエネルギーの特別授業と、阪神タイガースの選手・コーチによる野球教室。90年の歴史を刻む学び舎に、子どもたちの歓声が響き渡りました。
「知らなかった!」選手も子どもも
真剣になった30分。
2時間目のチャイムが鳴ると、期待に満ちた表情の子どもたちが続々と視聴覚室に集まってきました。教室には、子どもたちが事前に準備したメッセージボードが飾られています。「環境のことを教えてもらえるのが楽しみです!」「ぼくは野球をしたことがないのでどきどきしています!」。一つひとつのメッセージが、この日を待ちわびていた子どもたちの気持ちを物語っていました。
侍ジャパンのスタジアムDJであり、本日のMCを務めるDJケチャップさんの「みんな元気があっていいねえ!今日は思ったこと、考えたことをどんどん話していこうね!」という掛け声で、子どもたちのやる気も全開に。教室の空気が温まり、いよいよ選手の入場です。
教室の扉が開いた瞬間、子どもたちの口からあふれる「わぁっ!」という声。阪神タイガースの髙寺望夢選手と豊田寛選手の登場に、大きな拍手と歓声が湧き起こりました。「今日は皆さんと一緒に環境について学びたいと思います」という髙寺選手の言葉に、子どもたちの目がさらに輝きました。
まずはJERA講師による「環境エネルギー教室」からスタート。選手たちも子どもたちの列に混じって座り、一緒に授業を受けます。
「電気ってどうやってつくられていると思う?」
講師の問いかけに、次々と手が挙がります。「火力発電!」「太陽光!」「風力!」。積極的に答える子どもたちの姿に、選手たちも驚いた様子。講師は再生可能エネルギーと火力発電、それぞれの「得意なこと」と「苦手なこと」を、わかりやすく解説していきました。
続いて話題が地球温暖化に移ると、空気が少し変わりました。
「温暖化が進むとどうなると思う?みんなで考えてみよう」。
子どもたちは隣の友だちと、そして近くに座る選手たちと顔を寄せ合い、話し合います。「海面が上がって島が沈むって聞いた!」「動物が絶滅するんじゃない?」。少し不安そうな顔を見せながらも、子どもたちは地球の未来について真剣に考えました。
授業のクライマックスは、JERAが挑戦する「CO₂を出さない火力発電」の話です。アンモニアや水素を燃料に使い、2050年までにCO₂排出ゼロを目指すという説明に、「アンモニアってトイレのニオイのヤツ!?」と目を丸くする子どもたちの表情が印象的でした。
授業後、ある子どもが「発電にも得意と苦手があるんだ」と一言。ポツリとつぶやいたその一言に、この30分間の価値が凝縮されているように感じました。
初めてのキャッチボール、
初めての試合。
校庭に響いた歓声。
休憩を挟み、舞台は校庭へ。12月とは思えない陽気で、日向に立つとコートがいらないほど。ここからは阪神タイガースアカデミーの望月惇志コーチ、髙濱祐仁コーチも加わります。元プロ野球選手でもある2人の存在に、子どもたちのテンションはさらに上がりました。
野球教室は、準備運動からスタート。続いて、ボールの投げ方や、転がってきたボールの取り方の基本を学びます。ここで印象的だったのは、選手やコーチたちの動き。一カ所にとどまらず、子どもたち一人ひとりのもとへ足を運び、お手本を見せていきます。
「肘をこうやって上げてごらん」「そうそう、いいね!」
プロ野球選手やコーチから直接アドバイスを受けた子どもは、すぐに投げ方が変わります。「さっきより遠くに飛んだ!」「まっすぐ投げられるようになった!」そんな声が校庭のあちこちから聞こえてきました。
「野球をやるのははじめて」という子どもも少なくありませんでしたが、選手たちに教わりながらボールを追いかける表情は、どの子も真剣そのもの。最初はぎこちないフォームで投げていた子も、最後には笑顔でキャッチボールを楽しんでいました。
そしてメインイベントとなる「バックホーム型ゲーム」の時間がやってきました。
攻撃チームは投げて走る。守備チームはボールをつないでホームへ返す。シンプルですが、野球の醍醐味がぎゅっと詰まったゲームです。「いけー!」「はやく投げて!」。攻撃側も守備側も全力。勝負がつくたびに歓声が沸き、気づけば、まるで校庭が熱狂渦巻く野球場のような雰囲気に変貌を遂げていました。
試合が終わると、DJケチャップさんが子どもたちに一言。
「勝っても負けてもいいんだよ!みんなが全力でがんばったこと、それがいちばん大切なんだよ!」
その言葉に、子どもたちは静かにうなずいていました。勝敗の先にある大切なもの。それを伝えるこの瞬間も、この日のプログラムに込められた想いのひとつでした。
校舎に届いた特大アーチ。
子どもたちの目に焼きついたプロの一打。
野球教室の終盤に、サプライズが待っていました。髙寺選手と豊田選手によるバッティングのデモンストレーションです。
使うのは子ども用のバットとボール。それでも——。
豊田選手がバットを構え、スイング。乾いた快音とともに、ボールは高々と舞い上がり、3階建て校舎を超える大飛球に。続く髙寺選手も負けじとバットを振り抜くと、同じく校舎へ届く特大アーチ。
「すごーい!」「かっこいい!」
子どもたちの歓声が冬空に響きました。
そして最後は、選手と子どもたちのかけっこ対決。全力で走る選手たちに、子どもたちも負けじと駆け出します。勝っても負けても関係ない。校庭に広がる笑い声と笑顔が、この日いちばんの思い出になりました。
「野球をやるのはじめてだったけど、めっちゃ楽しかった!」
「選手に直接教えてもらえて、すごくうれしかった!」
興奮冷めやらぬ子どもたちの声が、あちこちから聞こえてきます。
選手たちにも、この日の感想を聞きました。
「子どもたちの元気に圧倒されました。今度は球場でも応援してもらえたらうれしいです!」(髙寺選手)
「エネルギーの授業も新鮮で勉強になりました。JERAさんがCO₂ゼロを目指すように、僕もエラーゼロを目指します!」(豊田選手)
視聴覚室で学んだエネルギーのこと。校庭で体験した野球の楽しさ。そして、選手やコーチの言葉、DJケチャップさんのメッセージ。この日、竹谷小学校に届けられたものは、きっと子どもたちの中で静かに育まれていくはずです。
JERAはこれからも、未来を担う子どもたちとともに、地球のために何ができるかを考え続けます。

大きな夢に向かって、ひとつずつ。
これからもJERAは、できることから着実に、
クリーンな未来に向けて活動を続けていきます。



























