2025年度の夏季重負荷期の需給対策について2025/06/25
株式会社JERAは、2025年度夏季の電力需給見通しを踏まえ、夏季重負荷期(2025年7月~2025年9月)における需給対策についてとりまとめましたのでお知らせします。
5月23日に開催された経済産業省の「第1回次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会」において、今夏の電力需給見通しが示され、2025年度夏季の需給対策が取りまとめられました。
当社は、今夏の電力需給の安定化に万全を期すため、以下のkWの確保対策(電源の確保、発電設備の重点点検等)、kWhの確保対策(燃料の確保)を進めてまいります。
1. kWの確保に向けた対策
・電源の確保
2025 年度夏季の電源確保に向け、火力発電所の補修点検時期を、極力夏季を避けて計画しています。
当社が、リプレース工事を進めていた最新鋭の火力発電設備である五井火力発電所3号機(千葉県市原市)の営業運転を2025年3月に開始しました。なお、リプレースを計画していた10ユニット(計731万kW)が営業運転を開始しており、供給力として確保いたしました。
また、武豊火力発電所(愛知県知多郡武豊町)において、バイオマス混焼による復旧までの暫定的な措置として、今夏においても高需要期における石炭での稼働により、電力の安定供給確保に貢献いたします。
・発電設備の重点点検等
社内体制を強化するとともに、発電設備停止リスク低減のため、ボイラ等重要設備の重点巡視や健全性確認に努めてまいります。
2. kWhの確保に向けた対策
・燃料の確保
今夏の燃料調達については、おおむね確保しておりますが、異常気象、ロシアや中東をはじめとした燃料調達先の国際情勢の変化等により調達環境が激変する可能性もあるため、状況を注視してまいります。
このような情勢の下、当社は、電力需給の変化を迅速に捉え、子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltdを通じた機動的な調達・転売等の最適化により安定的な燃料調達を行っております。
当社は、kWの確保対策、kWhの確保対策を通じ、当社グループの総力を挙げて、エネルギーの安定供給確保に万全を期してまいります。