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世界初となる船舶への燃料アンモニア供給の実現に向けた 日本郵船およびレゾナックとの共同検討の開始について2023/12/13

 株式会社JERAは、日本郵船株式会社(以下、「日本郵船」)および株式会社レゾナック(以下、「レゾナック」)との間で、世界初となる船舶への燃料アンモニア供給の実現に向けて、共同検討契約を締結しました。

 当社は「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに向けて、水素やアンモニアのサプライチェーン構築に挑戦しています。このたびの船舶への燃料アンモニア供給に向けた共同検討は、発電分野を越えて他産業分野での利用(マルチユース)に広げる脱炭素ソリューションの第一例となります。
 燃焼してもCO2を排出しないアンモニアを、船舶用燃料として利用することで、航海中の温室効果ガス(Greenhouse Gas 以下、「GHG」) 排出量を従来よりも大幅に削減することが可能となり、将来的には船舶のゼロエミッション化に大きく貢献するものと考えています。

アンモニア燃料タグボート(提供:日本郵船株式会社)

 

 本契約は、日本郵船が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、「NEDO」)によるグリーンイノベーション基金事業(注1)として研究および開発を行っているアンモニア燃料国産エンジンを搭載したタグボートへのアンモニア燃料供給の実現に向けて、3社共同で検討することを定めたものです。
具体的な共同検討項目は以下の通りです。
・燃料供給に係る安全な運用方法の確立
・燃料アンモニアの港湾地区への輸送、受入体制の構築
・船舶用燃料供給に関するルール形成に向けた関係各所へのはたらきかけ

 アンモニア燃料エンジンを搭載した船舶へのアンモニア供給は、世界初の取り組みとなり、本共同検討を通じて海運分野における燃料アンモニアの普及促進に大きく寄与するものと考えています。

 

アンモニア・水素のサプライチェーン(マルチユースのイメージ)

 

各社概要
<日本郵船株式会社>
本社:東京都千代田区
代表者:代表取締役社長 曽我 貴也
ウェブサイト:http://www.nyk.com/

<株式会社レゾナック>
本社:東京都港区
代表者:代表取締役社長 髙橋 秀仁
ウェブサイト:https://www.resonac.com/jp

<株式会社JERA>
本社:東京都中央区
代表者:代表取締役会長 Global CEO 可児 行夫
代表取締役社長 CEO兼COO 奥田 久栄
ウェブサイト:https://www.jera.co.jp/

 

(注1)グリーンイノベーション基金事業
「2050年カーボンニュートラル」に向けてエネルギー・産業部門の構造転換や、大胆な投資によるイノベーションといった現行の取組を大幅に加速するため、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、最長10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する基金制度。グリーン成長戦略において実行計画を策定している重点14分野を中心に支援が行われます。NEDO事業の概要は以下URLをご参照ください(次世代船舶の開発)。