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2023年度の夏季重負荷期の需給対策について2023/06/30

 

 株式会社JERAは、2023年度夏季の電力需給見通しを踏まえ、夏季重負荷期(2023年7月~2023年9月)における需給対策についてとりまとめましたのでお知らせします。

 

 今夏の電力需給見通しについて、東京エリアでは厳しい状況にあること等を踏まえ、6月9日に政府の「電力需給に関する検討会合」が開催され、2023年度夏季の電力需給対策が決定されました。
 当社は、政府から示された対策も踏まえ、今夏における燃料制約や電力需給ひっ迫の回避に向けて、以下のkWの確保対策(電源の確保、発電設備の重点点検等)、kWhの確保対策(燃料の確保)を進めてまいります。

 

1.    kWの確保に向けた対策
・電源の確保

 2023年度夏季の電源確保に向け、火力発電所の補修点検時期を、極力夏季を避けて計画しています。
 また、東京電力パワーグリッド株式会社による「2023年度夏季追加供給力公募」に応札し、落札事業者に選定されたため、長期計画停止中であった広野火力発電所2号機(福島県双葉郡広野町)を夏季の追加供給力として確保しました。なお、長期計画停止中の袖ケ浦火力発電所3号機(千葉県袖ケ浦市)についても、新たに契約を締結し、夏季において運転を再開します。
 さらに、火力発電所のリプレース工事を着実に進めることで今夏の供給力の確保に努めます。本日、横須賀火力発電所1号機(神奈川県横須賀市)の営業運転を開始しており、8月には、姉崎火力発電所新3号機(千葉県市原市)の営業運転開始も計画しております。

 

・発電設備の重点点検等
 社内体制を強化するとともに、発電設備停止リスク低減のため、ボイラ等重要設備の重点巡視や健全性確認に努めてまいります。

 

2. kWhの確保に向けた対策
・燃料の確保

 ロシアのウクライナ侵攻によりエネルギーを取り巻く情勢は厳しく、引き続き予断を許さない状況にあります。このような情勢の下、当社は、電力需給の変化に対応するべく、適切なLNGポートフォリオを構築するとともに、子会社であるJERA Global Markets Pte. Ltdを通じた機動的な調達により安定的な燃料調達を行っております。当社は政府の施策も踏まえ対応を図り、安定的な燃料確保に最大限努めてまいります。

 

 当社は、kWの確保対策、kWhの確保対策を通じ、当社グループの総力を挙げて、エネルギーの安定供給確保に万全を期してまいります。