ジュロン・ポート社およびMHI-APとのシンガポールにおけるアンモニア専焼ガスタービン発電事業の共同検討に関する覚書の締結について2022/08/19
株式会社JERAは、本日、子会社のJERA Asia Pte. Ltd.（以下「JERA Asia」）を通じて、シンガポールのジュロン港を運営する政府系Jurong Port Pte. Ltd. （以下「ジュロン・ポート社」）、三菱重工業株式会社の子会社であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.（以下「MHI-AP」）との間で、アンモニア専焼ガスタービン発電事業に向けて共同検討することを定めた覚書を締結しました。
シンガポール政府は、2020年にパリ協定に基づく長期低排出発展戦略として、2050年までに同国のCO2排出量を2030年の半分（年間3,300万トン）に削減し、21世紀後半のできるだけ早い時期にCO2排出量を実質ゼロとする目標を発表しています。
脱炭素化の目標達成に向けて、同政府は、水素を低コストで効率良く輸送・貯蔵できるアンモニアを、エネルギーキャリアとしての役割に加え、火力発電や海運部門の燃料として直接利用することにより、燃焼時にCO2を排出しない主要な燃料として期待しています。
本覚書は、シンガポールの化学・エネルギー産業の中心地であるジュロン島において、グリーンなエネルギーを供給するため、ジュロン・ポート社、MHI-AP、JERA Asiaの3社が、アンモニア専焼ガスタービン発電事業および船舶向けアンモニア燃料供給の事業化について共同で検討していくことを定めたものです。今後、6万kW級のアンモニア専焼ガスタービンコンバインドサイクル発電設備の導入および運営の事業化可能性調査に向けて検討していきます。
当社は、世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供するグローバル企業として、再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給基盤を提供することで、シンガポールを始めアジアを中心した世界の健全な成長と発展に貢献してまいります。