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碧南火力発電所5号機における燃料アンモニアの小規模利用の開始について2021/10/06

 株式会社JERA(以下「JERA」)および株式会社IHI(以下「IHI」)は、本日、JERAの碧南火力発電所5号機において、燃料アンモニアの小規模利用試験を開始しましたのでお知らせします。

 

 JERAとIHIは共同で、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成を受け、大型の商用石炭火力発電機において燃料アンモニアの大規模な利用(熱量比20%)を行う実証事業に取り組んでいます。事業期間は、2021年6月から2025年3月の約4年間で、2024年度に碧南火力発電所4号機において、アンモニアの20%混焼を目指しています。

 

 本日開始した5号機における燃料アンモニアの小規模利用は、4号機での大規模混焼に用いる実証用バーナの開発を目的としたもので、バーナ全48本中2本を試験用バーナに改造し、本日から2022年3月までの約6ヶ月間、材質の違いによる影響や実証用バーナに必要な条件を調べます。

 使用するアンモニアの量は約200トンで、同発電所敷地内の脱硝用アンモニアタンクから5号機の試験用バーナに供給されます。   

 

 JERAおよびIHIは、火力発電所におけるCO2削減技術の確立を目指し、2024年度に計画するアンモニアの大規模混焼に向け、実証事業のステップを確実に進めてまいります。

 

 JERAは「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに挑戦しています。火力発電についてはよりグリーンな燃料の導入を進め、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力を追求しています。今後とも、主体的に脱炭素技術の開発に取り組むとともに、経済合理性を確保すべく努力を重ねていくことで、エネルギーの脱炭素化に貢献してまいります。

 

 IHIは、水素・アンモニアの利用技術開発やサプライチェーン構築を積極的に推進しています。また、CO2有効利用のためのカーボンリサイクル技術など、カーボンニュートラルを実現する多様なソリューションを提供することで、脱CO2・循環型社会の実現に貢献してまいります。

 

参考:大型の商用石炭火力発電機におけるアンモニア混焼に関する実証事業の採択について(2021年5月24日公表)

 

                       碧南火力発電所(愛知県碧南市)
                        脱硝アンモニアタンク