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世界初となるTruck to Ship方式での船舶への燃料アンモニア供給の実施を決定2024/04/10

 株式会社JERAは、このたび、日本郵船株式会社(以下「日本郵船」)が保有するアンモニア燃料タグボート(以下「A-Tug」)に対して、5月下旬よりTruck to Ship方式での燃料アンモニア供給を実施することを決定しました。
 本日開催された「Sea Japan 2024」において、A-Tugへの燃料アンモニア供給の実施決定に関する発表式を実施しております。
 

(左から、日本郵船 横山勉執行役員、JERA 加藤雄一郎LCFバリューチェーン統括部長、新日本海洋社 加藤毅代表取締役社長、東京パワーテクノロジー 嶋田修執行役員、レゾナック 足立浩業務執行役基礎化学品事業部長)

 

 当社は、日本郵船および株式会社レゾナックとの間で、船舶への燃料アンモニア供給の実現に向けた共同検討契約を締結しております(2023年12月13日プレスリリース)。
 これまで、燃料アンモニアの安全な運用方法の確立や港湾地区への輸送・受け入れ体制構築の検討、船舶への供給に関するルール形成に向けた関係各所へのはたらきかけなどを共同で実施してまいりました。

 

 このたび、船舶への燃料アンモニア供給の目途が立ったため、2024年5月下旬より横浜港において、タンクローリーからA-Tugへ燃料アンモニアを供給することを決定しました。Truck to Ship方式での船舶への燃料アンモニア供給は実現すれば世界初の事例となります。
 また、2024年6月に竣工予定のA-Tugへの定期的な燃料アンモニアの供給についても、A-Tugの運航会社である株式会社新日本海洋社との間で、燃料アンモニア供給契約を締結しております。

 

 当社は、「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに向けて、水素やアンモニアのサプライチェーン構築に挑戦しています。このたびの燃料アンモニアの船舶への供給は、発電分野を越えて他産業分野での利用(マルチユース)に広げる脱炭素ソリューションの第一例となります。
 また、燃焼してもCO2を排出しないアンモニアを、船舶用燃料として利用することで、航海中の温室効果ガス(Greenhouse Gas)排出量を従来よりも大幅に削減することが可能となり、将来的には船舶のゼロエミッション化に大きく貢献するものと考えています。

 

※ Sea Japan 2024
造船・船主・船舶機器など海事業界関係者のための国際ネットワーキング・イベント。
28の国と地域580社を超える出展社と20,000人の来場者が一同に会する展示会に加え、90セッションを超える業界セミナーなど多彩な業界イベントが併催される。
(参考URL:https://www.seajapan.ne.jp/