トップメッセージ TOP MESSAGE

  • 代表取締役会長
    Global CEO

    可児 行夫

  • 代表取締役社長
    CEO兼COO

    奥田 久栄

アジアの脱炭素を実現する
唯一無二の企業で
世界を変える
「リーダー」になろう。

代表取締役会長 Global CEOメッセージ

代表取締役会長 Global CEO

可児 行夫

誰もが
「トランスフォーメーショナルリーダー」に
なることができる。

グローバルに事業を展開し、多様なプロフェッショナルたちに刺激を受けながら、チャレンジを通じて成長していけるエネルギー企業で活躍したい。それが、私が就職活動をしていたころの想いです。ただし、当時の日本にそうした企業は存在していませんでした。
そこで私が選んだのは、電力会社でした。人の温かみに満ちた企業ではありましたが、「エネルギー」を担う存在とはいえ決してグローバルとは言えない会社でした。「なぜ、電力会社に?」今でも、そんな質問をよくされます。その理由は、差別化しないと競争に勝てないから。その企業に「合わない存在であること」が強みになると考えたわけです。

ただし、「合わない」からといって、仕事を選ぶようなことは一切しませんでした。例えば入社したころに、電気料金の領収書に貼付する「収入印紙の管理」を任されました。当時、収入印紙の管理方法には、伝統的なマニュアルが存在していたのですが、私の目から見ると、その方法は非効率的なものでした。私は言われるままに定型的な作業をすることをよしとせず、上司に掛け合い、新たな管理方法を提案し、改善することができたのです。

これまでの常識を変革し、ビジネスをより高いレベルに引き上げていく。それが、「トランスフォーメーショナルリーダー」です。そして、周囲の環境や仕事の内容に関わらず、誰もがそうした存在になれると私は考えています。少しでも早く出世して、より大きな仕事を成し遂げたいと考えることは、とても素晴らしいことです。しかし、若いうちにしかできない仕事というものは確実に存在し、それらは、貴重な気づきと成長を与えてくれるものになります。慌てて偉くなる必要はありません。目の前の課題に向き合い、自らの力で変革を成し遂げる。そうすることで、仕事はより面白くなっていくものなのです。

あなたの行動を
人は、ちゃんと見ている。

これまでのキャリアにおいて、私はさまざまな変革を成し遂げてきました。LNGの輸送船を自分たちで所有・運航することで、サプライヤー主導の燃料調達を変革したこと。そして、LNG生産を行う上流工程に投資を行ったこと。有志のメンバーと勉強会を重ね、さまざまなアイディアを形にすることで、LNGのバリューチェーンすべてを持つJERAだけの優位性をつくり上げたのです。ただし、こうした大規模な変革も、私にとっては「収入印紙の事例」と何ら変わるものではありません。小さな変革をできない人間には、大きな変革を成し遂げることもできないのです。

そして、2011年3月11日。東日本大震災が発生した日に、私はJERAをつくろうと決意します。日本には、グローバルで戦える競争優位性を持ったエネルギー企業が必要だったからです。経営陣や社内の関係者に、このプランを提案するにあたっては、多くの反発がありました。しかし、どれほど私たちの提案が気に食わなかったとしても、結果として反対の立場を取ったとしても、話を聞いてくれない人はひとりもいませんでした。なぜなら、どのような環境においても、変革を成し遂げてきた「実績」があったからです。

どれだけ論理的な言葉を紡いだとしても、見栄えのいい資料を作成したとしても、人や組織を変えることはできません。やはり、最後は人と人。信頼がなければ、議論の場に立ってもらうこともできませんし、その信頼は「実績」によってのみ、生まれるものでもあります。これまでの行動を人はちゃんと見ているのですから。

ミッション・ビジョンを実現する
多様な人財のプロフェッショナル集団。

「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」それが、私たちJERAのミッションであり、存在理由です。「世界のエネルギー問題」とは、クリーンな社会の実現に向けた「sustainability」と、より適切な価格を実現する「affordability」。そして、社会に安定的に電力を供給していく「stability」をいかに同時に達成していくかを指します。世界最大の調達量であるLNGのバリューチェーンに、水素・アンモニアを活用した低炭素火力発電と、再生可能エネルギーを組み合わせた「最先端のソリューション」を通じて、日本から、世界を脱炭素社会に変革していきます。そのアプローチは、世界に類を見ない、私たち独自の強みであると言っていいでしょう。

私たちのソリューションの特徴を顕著に示しているのが、東宝さまとのコラボレーションによって実現した「24/7 カーボンフリー電力」プロジェクトです。この取組みは、「次のゴジラをカーボンフリーで撮影し、世界にアピールしたい」というトップからの要望を受けて、始まったもの。太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーと水素専焼の「ゼロエミッション火力」によるクリーンエネルギー供給基盤を構築し、電力需要量やCO₂排出量をリアルタイムで可視化し、将来のシミュレーションを行うことができる最新のデジタル技術を組み合わせることでカーボンフリーを実現していきます。

さまざまな選択肢を組み合わせることで、最適なエネルギー供給を実現する。私たちの「最先端」は、数多のテクノロジーとプロフェッショナルが化学反応を起こすことで成り立っています。再生可能エネルギーに関する技術や火力発電の知見はもちろん、水素を扱う化学の知識も必要ですし、ITのスペシャリストも欠かせません。だからこそ、私たちは「多様」な人財が集い、活躍できる企業でなければならないのです。

私が大学生なら
間違いなくJERAを選ぶ。

多様なプロフェッショナルたちが集い、新たな価値創造にチャレンジし、世界のエネルギー問題を解決する。今、私が就職活動を行う大学生であったなら、間違いなくJERAを選びます。

JERAは、いきなり日本語を話せない外国人が上司になるような会社です。実際に、とある部門に外国籍のプロフェッショナルをマネージャーとして招聘した際には、組織の文化を変えるほどのインパクトがありました。当初は、そのマネージャーから「日本人は面白いね。なぜ自らの意見を主張しないのか。スタンスを曖昧にするのか。テニスで言うなら、コートのどちらにもつかずにネットの上につま先で立っているようなものだ」などと言われてしまいました(笑)。次第にメンバーたちのスタンスも変わっていき、今では活発で健全な議論が交わされるようになっています。こうした多様性と刺激に満ちた世界が、これからを担う人財の視野を大きく広げ、さらなる成長を与えてくれることは間違いありません。

そしてJERAは、世界が認めるポテンシャルを秘めた企業です。中国にも同様の企業は存在しますが、その目的は自国のエネルギー問題を解決することに特化しています。かつて、JERAの社外取締役を務め、現在はアメリカの「Department of Energy (DOE)」でトップを務めているデビッド・クレインは、グローバルで脱炭素を牽引する唯一無二の企業であるとJERAを称しています。これほどのやりがいとチャレンジに満ちた企業は、他にはありません。目の前の課題に向き合い、実績を積み上げていくことで、皆さんが世界を変える「トランスフォーメーショナルリーダー」になってくれる日を心待ちにしています。

その想いを
実現できる場所が
必ず見つかる。

代表取締役社長 CEO兼COOメッセージ

代表取締役社長 CEO兼COO

奥田 久栄

三つの転機が
JERA創設の原点に。

これまでに私が歩んできたキャリアを振り返ると、三つの「転機」があったように思います。一つ目は、入社後に配属された営業所の集金業務を経験したことです。その仕事内容は、電気料金をお支払いいただけないお客さまのお宅を訪問し、料金回収の最後の砦を務めるというもの。そこで私が目の当たりにしたのは、学生時代には想像もできなかった「社会の一面」でした。日々の生活もままならず、生活保護を受けている人。病に倒れ、苦しんでいる人……。私は、そうしたお客さまと向き合い、接することで、すべての人に電気を届けていく意味とは何なのかを再認識することになりました。

そして二つ目は、企業の枠を超えたメンバーが、経済分析・予測を行う「日本経済研究センター」に参加し、欧州委員会への出向を経験したことです。そこに集ったのは、欧州各国の一癖も二癖もある、多様なプロフェッショナルたち。ドイツから来たメンバーは理路整然とプレゼンテーションを行い、フランスから来たメンバーは、まるで哲学書のような複雑怪奇な資料を片手に、詩を朗読するように主張を述べるといった具合でした。そうした多様なメンバーが互いをリスペクトしながら、主張をぶつけ合い、それらを昇華させた第三・第四の結論を導き出していくわけです。それは、まさにヘーゲルが提唱した「アウフヘーベン(止揚)」そのもので、多様性をベースに価値創造をする光景でした。その体験は、当時の私にとって何より衝撃的なものでした。

そして最後は、経営戦略本部時代に推進した「他社とのアライアンス」です。電力の自由化に対して、「どう利益を守るか」という議論に終始するのではなく、「いかに成長していくか」を考えていこう。そんな想いから、大阪ガスと連携し、両社をガスパイプラインでつなぎ、多様なビジネスを展開していくプロジェクトを立ち上げたのです。ここで私は、自社とは異なる強みを持つパートナーと協業し、新たな価値を創造していく醍醐味を味わうことができました。

社会のさまざまな側面を知り、多様性とアライアンスをベースに価値を創造する。こうした経験があったからこそ、JERAという新しいカルチャーを持つ会社を他社と一緒につくって、広く世界のエネルギー問題を解決しようと考えられたのです。これら三つの経験のすべてが、JERA設立の原点であると言っても過言ではありません。

困難かつ複雑。
答えはひとつじゃない。

今、エネルギーの世界は、100年に一度の大変革期を迎えています。JERAが設立された当初、私たちの主な経営課題は「資源獲得競争に打ち勝つ国際競争力を持つこと」でした。しかし、私がJERAにやってきた2019年には、欧州から「脱炭素」のムーブメントが強まり、燃料と火力という既存のビジネスからの脱却が求められることに。そして、2023年のウクライナ侵攻を機に、今度は再び「エネルギーセキュリティ」が問われることとなったのです。さらに、事態を困難なものにしているのは、「課題が変わった」のではなく、以前の課題に新しい課題が積み重なって、それらが複雑に絡み合っていること。私たちが向き合う「エネルギーの今」は、これ以上ないほどハードルが高く、チャレンジングな状況にあると言えるでしょう。

そうした複雑かつ難解な問題を解決していくのが、JERAという会社です。「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」というミッションを掲げ、「再生可能エネルギーと低炭素火力を組み合わせたクリーンエネルギー供給プラットフォームを提供することによって、アジアを中心とした世界の健全な成長と発展に貢献する」という独自の解を打ち出しています。

複数の課題が複雑に絡み合ったエネルギー問題は、もはやひとつの処方箋で解決できるほど、容易いものではありません。また、「脱炭素」に至るまでの道も国によって変わります。再生可能エネルギーは気候や地理的条件に左右される電源ですし、経済発展のど真ん中にある途上国では、まだ安定供給のために十分なインフラさえ整備されていない国がほとんど。そうした状況を踏まえて、それぞれの国で環境性・経済性・安定供給を同時に実現していくには、「多様な選択肢」を組み合わせていくことが必要不可欠なのです。JERAが打ち出したポリシーは、独自性があり、世界で唯一無二のものでもあります。

世界のすべての人々に、クリーンなエネルギーを無理のないかたちで、自由に使っていただける……。そうした世界の実現に向けて、最大の貢献をしていくチャレンジは、この上なく困難で、魅力的なものであると言えるでしょう。

多様な職業の集合体。
だから、可能性に満ちている。

「多様な選択肢」を組み合わせながら、それぞれの国にとって最適なソリューションを提供する。そのためにも、JERAはより多様な人財を必要としています。再生可能エネルギーを推進していくためには、燃料・火力とは異なる専門性が求められることになりますし、火力をゼロエミッション化する上で不可欠な、水素・アンモニアをつくり、運び、燃焼させる一連のチェーンをつくっていく際には、幅広い「化学」の素養も必要になります。さらには、環境性をはじめとした多様な価値を可視化し、電気を商品化していく上では、デジタル技術やマーケティングの知識も欠かせないものとなるでしょう。また、発電所を安定的かつ効率的に運用していく技術者も必要ですし、会社の経営を支えていくコーポレート部門の存在もより重要なものとなります。JERAは「多様な職業の集合体」であり、どのような個性も輝ける可能性を秘めているのです。

そして、その活躍のフィールドは、きわめて広範にわたります。シンガポールで世界を舞台に燃料のトレーディングをしている人財もいれば、地域の漁師さんとコミュニケーションを取り、洋上風力発電の立地交渉をしている人財もいるわけです。グローバルからローカルに至るまでの分野でこれほどまでに、大きな「器」を持っていることは、JERAが持つユニークな特長だと自負しています。

JERAならば、あなただけの想いを実現する場所が必ず見つかります。ひとつの技術や専門性を磨いてもいいでしょうし、さまざまな職業を経験し、その視野を広げていってもいいでしょう。強い社会的責任を胸に、多様性にあふれたフィールドで互いの主張をぶつけ合い、価値創造を成し遂げる。その仕事は、何よりも楽しく、やりがいに満ちたものです。

私自身、これまでのキャリアで困難に向き合うことはあっても、それをつらいと感じることは一度もありませんでした。これほど仕事を楽しんで、社長になった人は珍しいかもしれません。「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」です。すべての人財が、自らの仕事や使命を笑顔で誇れる。経営者として、そんな未来を実現していきたいものですね。

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