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EGCOとのエネルギートランジション分野での協業に関する覚書の締結について2022/04/26

 株式会社JERAは、タイの大手発電事業者であるElectricity Generating Public Company Limited(以下「EGCO」)との間で、エネルギートランジション分野での協業に関する覚書を締結しました。

 

 アジア地域では、経済成長を支えるためのエネルギーの安定供給と脱炭素化の両立が求められており、他の化石燃料による発電と比較してCO2排出量の少ないガス火力発電は、発電出力が不安定な再生可能エネルギーを機動的に支えるという補完関係にあり、エネルギートランジションを進める上で不可欠なエネルギー源としてLNGの需要は拡大を続ける見込みです。

 また、燃焼時にCO2を排出しない水素やアンモニアは、次世代の発電用燃料として、将来の火力発電の脱炭素化に大きく貢献するポテンシャルがあると考えられています。当社は、「ゼロエミッション火力」の開発に努めるとともに、水素やアンモニアの大規模サプライチェーンの構築に取り組んでいます。

 

 本覚書は、LNGバリューチェーン事業の開発や水素・アンモニアの大規模サプライチェーンの構築に向けて、両社の連携の可能性を協議することを定めたものです。

 

 当社は、TEPDIA Generating B.V.を通じEGCOに約12%を出資する株主として、タイのエネルギーの安定供給に貢献してきました。経済成長に伴い、今後ともエネルギー需要の増加が見込まれるタイにおいて、本覚書に基づき、同社とともにLNGバリューチェーン事業の開発や水素・アンモニアのサプライチェーンの構築に向けた事業機会を追求していくことで、収益基盤の拡大に加え、LNGや次世代燃料の供給信頼度向上や経済性確保にも貢献できる可能性があると考えております。

 

 当社は、脱炭素社会の実現に向けたトランジション燃料として不可欠なLNGについて、長期にわたり培ってきたLNGバリューチェーン事業の経験を活かしながら、国・地域別の脱炭素ロードマップに従ってその導入拡大に努めます。また、「JERAゼロエミッション2050」の実現に向け、国内外の有力企業とも連携しながら、水素・アンモニアのサプライチェーンの構築、拡大に取り組むことで、グローバルな脱炭素化とエネルギー問題の解決に貢献してまいります。