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「ReBaaS協議会」への参加について2021/12/27

 株式会社JERAは、「神戸関西圏電池リユース・リサイクル協議会」(以下、「ReBaaS協議会」*1)に参加することとし、本日、蓄電池の利活用に取り組む事業者*2とともに本協議会を設立しましたのでお知らせします。

 

 ReBaaS協議会は、神戸市の呼びかけにより設立に至ったもので、主たる実証を行う電池資源循環プラットフォームを構築することで、蓄電池の系統連系評価や、蓄電池へのリサイクル技術活用等の実証事業等を推進し、カーボンフリー電源や水素燃料電池等と組み合わせたエネルギーマネジメントの高度化に寄与することにより、SDGs やカーボンニュートラルに呼応した新たな電池需要の創出と産業化に寄与することを目的としています。

 当社は、トヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」)とともに、本協議会の幹事を務め、各種実証事業や、国や地方公共団体等への政策提言等をリードします。

 

 当社は、再生可能エネルギーの導入拡大や火力発電所の合理的な運用、資源の有効活用を目的に、2018年から、電動車の駆動用電池のリユース・リサイクル実証事業に取り組んでいます。

 リユースに関しては、トヨタと共同で、大容量蓄電システムの構築を目指しています。これまでの実証で、電動車から回収した電池性能にバラつきのあるニッケル水素電池、リチウムイオン電池それぞれについて、電力用の蓄電池として活用できることを確認しました。今年度は、神戸市内において、両電池を組み合わせた実証試験を行っています。また、来年度以降には、構築した蓄電システムを実際の電力系統に接続して検証を行う予定です。

 リサイクルに関しては、電動車の電池のリサイクルプロセスの開発に取り組んでいます。これまでの成果として、従来の焙焼法によらない非焙焼リサイクル技術を開発し、現在、特許を出願中です。来年度以降はこの技術を活用し、CO2排出量が少なく、資源回収率の高いリサイクルプロセスの実用化に向けた検証を行う予定です。

 当社は、本協議会のプラットフォームも活用しながら、これらの電池リユース・リサイクル実証事業を推進してまいります。

 

 当社は、今後も、エネルギー業界に留まらず、国内外の有力企業とも連携しながら、蓄電システムをはじめとした技術開発やエネルギーの最適利用に資するサービスの開発に努め、脱炭素社会および資源循環型社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。

 

*1 5つの「Re」(Rebirth、Resilience、Revalue、Relation、Recovery)を軸としたBaaS(Battery as a Service:電池産業2.0)推進を目指すことを表している。

 

*2 あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、川崎重工業株式会社、関西電力株式会社、神戸市、株式会社コベルコ科研、国立研究開発法人産業技術総合研究所、株式会社ジーエス・ユアサ コーポレーション、公益財団法人新産業創造研究機構、住友化学株式会社、一般財団法人電気安全環境研究所、東京大学先端科学技術研究センター、トヨタ自動車株式会社(◎)、株式会社豊田中央研究所、豊田通商株式会社、株式会社日本政策投資銀行、株式会社日本経済研究所(※)、公益社団法人兵庫工業会、プライムアースEV エナジー株式会社、プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社、三菱商事株式会社、三菱電機株式会社、明和産業株式会社、株式会社リチウムエナジージャパン、株式会社JERA(◎)、NTT アノードエナジー株式会社

 ◎:幹事、※:事務局