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米国におけるCO2分離回収およびメタネーションに関する事業可能性調査について2021/06/16

 株式会社JERA(以下「JERA」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「カーボンリサイクル関連技術及び先進的な火力発電技術等の海外展開可能性の調査*」の委託事業に対して、米国における CO2分離回収およびメタネーションに関する事業可能性調査を提案し、採択されましたのでお知らせします。

 

 このたびの調査は、将来的なCO2フリーメタンガス製造事業の推進を視野に、事業性評価のベースとなる基礎情報の獲得および課題の抽出により、事業の可能性を見極めることを目的としたものです。

 

 具体的には、米国における廉価な再生可能エネルギーを活用して製造する水素と、既存の火力発電所や製油所等から回収するCO2を反応させ、CO2フリーメタンガスを製造するメタネーション事業を想定し、開発エリアや開発規模を始めとするポテンシャルや経済性などを評価する予定です。

 

 当社は、メタネーションは、CO2フリーメタンガスを原料としたCO2フリーLNGの製造を可能とすることから、日本を始めとする世界各国において、既存のLNG関連インフラを活用し、低コストで脱炭素化を図ることができる有望な技術の一つと考えています。

 

 当社は、米国内で、ガス火力発電事業やLNG製造事業に加え、再生可能エネルギー開発や水素の利用検討を推進する子会社JERA Americas Inc.の知見も活用しながら、2021年6月から2022年2月までの間、本調査に取り組みます。

 

 当社は、「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに挑戦しています。火力発電についてはよりグリーンな燃料の導入を進め、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力を追求しています。今後とも、主体的に脱炭素技術の開発に取り組むとともに、経済合理性を確保すべく努力を重ねていくことで、エネルギーの脱炭素化に貢献してまいります。

 

* 事業名称「カーボンリサイクル・先進的な火力発電技術等の海外展開推進事業/カーボンリサイクル・先進的な火力発電技術等に係る導入促進事業/カーボンリサイクル関連技術及び先進的な火力発電技術等の海外展開可能性の調査」