安田 和樹

PROJECT STORY03

デジタル発電所

INTERVIEW.03
O&M・エンジニアリング本部
東日本O&M・エンジニアリング技術部
データアナライジングセンター予兆管理ユニット
2015年入社
理系工学部(情報工学科)卒
安田 和樹KAZUKI YASUDA

データ×エンジニアリング力で
発電所O&Mをさらなる高みへ。

もともと私は、データとエネルギーに興味がありました。大学時代、脳の研究室でラット等を使った生物実験で脳のデータを見ているときに、一見何を示しているのかわからないデータも、ある視点から見ると何かしらの意味が見えてくるということがあって、データの見方次第でいろんな物事の側面がわかってくるところに面白さを感じていました。エネルギー分野は、扱う金額が大きいので、燃料や発電所の効率化というところで、データの解析によってコンマ数パーセントの改善でも大きな効果があげられるのではないか。日本はエネルギー資源を海外に頼らなければならないので、それは国全体のためにもなるのではと入社しました。

入社後配属されたのは、火力発電所の運転部署でした。24時間体制で交代勤務という形態の運転員の一人として携わっていました。運転部署での経験により、データを生み出している設備などの仕組みを実際に見ることができたので、データのイメージがしやすくなりました。

3年目のある日、同じ火力発電所内にある石炭ボイラーで燃焼試験をするために、遠隔監視センターの所長以下数名が来所した時がありました。以前から、発電所の上司などに「データ的なことに興味がある」と話していたこともあってか、「いい機会だから見学してみたらいいんじゃないか」と声をかけていただきました。そこで遠隔監視センターの所長とお話をさせていただいたら「実は、なかなかそういう人財がいないんだよ」ということで、そちらに呼んでいただくことになりました。ちょうどJERAが、デジタルや最先端なところに進んでいこうと、かなり意欲的に舵を切った時期でもありました。

現在、私は、データアナライジングセンターIoT運用ユニットが設計・開発しているソフトウェアを活用して、従来の運転監視では気づきにくい設備不具合の予兆を早期に発見することを目的とした、データによる予兆管理業務を担当しています。なかなか簡単に説明するのは難しいのですが、まずは、デジタルツイン上に予測モデルが作られています。そこに、リアルタイムのデータが入ってきて、設備の運転状態を監視しています。そこで異常というか普段と違った動きがあった場合に、他のデータとの関連を見ながら原因を解析予測します。同じフロアに設備技術センターがあり、そこにはエンジニアリングの部分を担当している技術部隊がいますので、「こういうデータの動きを検知し、こう解析したのだけれど、実際に物理的にはどういうことが起きているのだろう」と依頼をします。そしてその結果を、またモデル設計の方へフィードバックしていくというような流れになっています。

監視するパラメーターは、一つのユニットごとに数百あります。温度に関しても、タービンの上流と下流では異なりますし、燃焼によるガスの温度や、潤滑油の温度、あるいはコンプレッサーの入口と出口の圧力差、電流値…、発電所全体では数千あるいはそれ以上になります。データ好き人間としては、大変というより、やはり面白いです。

データ監視の知見が貯まってはきていますが、私が運転に携わっていた時に感じたことは、ベテラン運転員かそうじゃないかによって、何か事象が起こった時の動きが違うんですね。見るデータも、私レベルだと一緒に動いているデータを全部探してしまうのですが、ベテランの方は的確にデータを絞り込んでいます。そういったアクションなどもモデルに取り込んでいけたなら、JERAの強みである高い技術力を落とし込めたと言えるのではないか、個人の人間が長年培ってきたノウハウがデータとして伝承されていくのではと考えています。

デジタル発電所というIT化が進歩していくことで、海外の発電所も、デジタルツインによって日本にいながらにして時差を超えて監視できるようになるだろうとも思っています。

JERAは、これから洋上風力発電にも本腰を入れて取り組んでいきますが、そのデータの動き方もいつか見てみたいです。

※掲載している情報は取材当時のものとなります。

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