原田 勇翔

PROJECT STORY02

JERA Global Markets

INTERVIEW.01
JERA Global Markets 出向
2011年入社
文系経済学部(経済学科)卒
原田 勇翔YUHI HARADA

グローバルネットワークを
駆使した最適化で、
JERAの資産価値を最大化する。

学生時代にメキシコに留学していたことがあって、向こうの電気を含むインフラの整備状況が、自分が生まれ育った日本と大きく違っていて、エネルギー業界に興味を持ち電力業界も候補に入れて就活をしていました。もう一つ、もともとがグローバルなキャリアを身につけていきたい、海外で働くということを目指したいということで留学したので、他に商社やメーカーなども注目していました。ちょうどメキシコから帰ってきてすぐ、1ヶ月間、東京電力FPの国際部でインターンをさせていただき、東京電力ってすごくドメスティックなイメージだったのですが、実際はかなり国際的な事業を展開していることを目の当たりにしました。そういうギャップもあってか「この会社、面白そうだな」と本番の入社面接にも応募させていただきました。

入社して2年間カスタマーセンターでの勤務ののち、燃料部へ異動。そこでLNGの調達業務に携わり、1年強でオーストラリアへ出向となりました。オーストラリアのダーウィンLNGプロジェクトの経営権を6社共同で所有しており、ガス田を追加で掘削しましょうといった様々発生する事案の会議に東京電力FPの代表として出席したり、キャッシュフローモデルの管理などを行なっていました。LNG売買の世界と、ガス田や液化設備に投資をしたりするという世界は大きく違っているので、現地で学ぶことが多かったです。

オーストラリアにいる間に、東京電力FPと中部電力の包括的アライアンスのステップ2として、上流投資部門がJERAに統合されることになりました。お互いにオーストラリアに子会社があり、こちらも一つの会社にしなければということで、JERAオーストラリアを立ち上げる準備と、立ち上がった後のポストマージャーインテグレーションを担当しました。ストラクチャーの選択によって税務上の取扱いが異なり、一つ間違えると数十億円レベルでの損失にもなりかねません。当然どちらの会社も、合併するための人財は配置していません。通常の業務をこなしながらプラスアルファで合併の仕事をしなくてはいけない。このプロセスは結構大変でしたね。

2017年にオーストラリアを離れ、次にJERAGMの立ち上げに関わりました。まずは、JERAとEDF Trading Limitedが、お互いにどういう能力を持っていて、どういうことをやってきたかという、お互いをよく知ることからはじめました。そして、一緒になったらどういうビジネスモデルを創れるだろうか、どういう取引を中心に価値をだしていくか、というところはすごく時間をかけて議論しました。お互いのLNG事業の違いを理解し、共通した最適化のルールを構築するのに苦労しましたが、納得するまで本気で議論できたことで強い信頼関係が生まれ、新たな目標に向かってチームとして走り出すことができたと思っています。

2019年4月、JERA Global Marketsはスタートしました。

トレーディングにもいくつかスタイルがあります。デスクトップで今いくらだからポチッとやるというイメージを描く人も多いかもしれません。そのメンバーもロンドンに何人かいますが、どちらかというとLNG船1隻をどうするかといったフィジカル(物理的)なトレーディングが主になります。トレーディングというとリスクの高い投機という印象を持つと思いますが、実際は、アセットバックでのカーゴの入れ替えとか、より経済的な調達を目指すためのものが多いです。もちろんリスクはないわけではないのですが、許容できるリスクの範囲を厳密に管理して行っています。逆に言えば、そのルール範囲内であれば一人のトレーダーに権限が委譲されているので、スピーディな取引の判断が可能になっています。

LNG船の組み換えのトレーディングの例として、「売る約束の日に間に合わない、そちらの船の方が私たちの売り先の近くにいるので組み換えてほしい」とか、あるいは、LNGは他の燃料と比べるとクオリティの違いは少ないのですが、「売り先がこのLNGのクオリティを嫌がっているので交換してくれませんか」といった取引があります。契約履行上困っている、国の事情で受取ができない性状があるなどの課題を解決できる策によるスプレッドを積み重ねていくことがJERAGMとしては非常に大きなトレーディングの源泉です。

これは、JERAが自社で燃料基地とLNG船をいくつも所有していること、そしてなによりも自分たちの発電所で使用できるという背景があることが強みとなっています。これまで当たり前だと思っていたものが世界で見ると価値があるんだと、この1年でずいぶんと見えてきたと思っています。

現在、私が在席しているJERAGMのシンガポール本社には、20カ国くらいから来たメンバーがいます。日本人は2割くらいで、シンガポールの人達に加え欧米人の比率も思った以上に高い職場です。まさに、言語も文化も異なる様々なバックグラウンドで育ってきた人たちとグローバルな環境で働きたいと学生時代に思い描いていたことが達成できているので、すごく楽しんで仕事をさせていただいています。

今後の自分の目標としては、7年やってきたLNGの専門性を更に深め、その道を貫いていくという選択肢もあると思いますが、JERAでの仕事は幅が広いので、電力取引や事業投資などいろいろなキャリアを目指していきたいなと考えています。

※掲載している情報は取材当時のものとなります。

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