土居 令奈

PROJECT STORY01

洋上風力発電「フォルモサ」

INTERVIEW.01
事業開発本部
再生可能エネルギー開発部
海外再生可能エネルギー第一ユニット
2011年入社
理系工学系研究科(社会基盤学専攻)卒
土居 令奈REINA DOI

脱炭素社会の実現に向けて
台湾で奮闘する。

小学生の頃、温暖化で北極の氷が溶けてホッキョクグマが絶滅の危機にあるとか、石油があと60年しか持たないとか、まあ毎年言われているんですけど。小学生ながらに、自分たちはあと60年無事に暮らせるかもしれないけれど、果たして自分の子どもや孫たちに快適に暮らせる地球環境が残されているのだろうかと。これは、自分たちの世代でどうにかしなくてはいけないのではないかと強く思っていました。環境問題は、地球規模で取り組まなければいけないことなので、世界に低炭素、脱炭素の電源を広げたい、海外の事業に携わりたいと考えていました。私は大学で土木工学を専攻したのですが、建築と土木どちらにしようかと迷った時があって、社会に与えるインパクトが大きいという理由で、最終的に土木を選びました。今も自分の仕事が社会に良い影響を与えているという自信が、働くモチベーションとなります。

そういったことを入社採用の面接などでお話しさせていただいたからか、最初に配属されたのは国内の大型水力発電所でした。その後、本社企画室へ。そこで組織改革や経営計画に携わることで、経営戦略、ファイナンス、投資戦略等を学びました。国内でのこれらの貴重な経験があったからこそ、海外事業を行う上でも自分の中にしっかりと軸を持って取り組めています。

そして、入社7年後、遂に希望だった海外の水力発電事業開発へ。ネパール、ラオス、ミャンマー等アジア中心の案件に携わりました。現地の政府やディベロッパー・銀行等との窓口となって調整を行ったり、投資候補案件を技術・ファイナンスの両面から分析し、自分たちの目標IRR(内部利益率)と比較したり、まさに水力発電の現場経験と企画室での知見が、活かせる業務でした。テレビ会議でのコミュニケーションがなかなかうまくとれなくて、月に半分くらいが現地へ出張という感じでした。

2019年7月、現部署のJERA再生可能エネルギー開発部海外再生可能エネルギー第一ユニットへ。私が、台湾での洋上風力発電「フォルモサ2」のプロジェクトチームに入った時は、系統接続権(送電線に接続する権利)を確保していた既存株主の一社であるマッコーリー社から、事業権益株の一部を買い取るプロセスがちょうど始まった時でした。

想定外だったのは、当時JERAという会社が台湾政府に深く認知されていなかったということ。台湾政府としては、建設許可を与えたコンソーシアムに、建設直前になって新しく“JERA”という会社が最大株主として入ってくるということに少なからず抵抗がありました。洋上風力発電は、台湾政府にとっても重要な事業ですから確実に成功させたいという想いがあるため、無理もありません。JERAは東京電力FPと中部電力の合弁企業であること、これまでの国内外での実績、台湾でも火力IPPなどの実績があること、どういうアセットがあるかなどを、既存株主とともに台湾政府に説明、説得を行っていきました。無事許可は下りたのですが、この対応で、様々な契約書の修正、追加が生じ、時には書類提出が期限ギリギリになってしまい、公証役場へ雨の中を走ったこともありました。

その甲斐もあり、2020年1月に「フォルモサ2」の事業権益を得ることができ、2021年末からの商業運転を目指して、現在建設中です。JERAとしては、大型洋上風力発電に初めて建設初期段階から参画するプロジェクトになります。台湾で事業に直接携わっているメンバーもいますが、私は東京で建設プロジェクトをスムーズに動かすためにどうしたらよいか、株主として随所で意思決定を行うためのサポートを行っています。コロナ禍の建設工事への影響などもあり、計画通りの完工に向け、今後交渉・調整もやっていくことになると思います。

私は、メディア関係も担当しており、建設過程の要所要所で社外に情報を発信しています。例えば、先日基礎として海底に刺すピンパイルが韓国から台湾の港に到着した際には、プレスリリースを行うとともに、電気新聞など各メディアにも情報提供を行い、タイムリーに記事にしていただいたりしています。

JERAの良さは、実際に前線で動いている担当者の意見を信用・尊重し、意思決定も任せてもらえること。だからこそ、それぞれが責任を持って業務を遂行できる。私は、守りだけではなく、攻めの判断もできるようになりたい。そのための経験と知識をこれからもっと積み重ねていきたいなと思っています。今まで女性だからというディスアドバンテージを感じたことはありません。確かに現時点では女性社員の人数は少ないのですが、まあ、そもそも専攻が理系だったので、大学でもクラス60名のうち女性は3名しかいませんでしたが。

今後、脱炭素社会へ向けて世界が加速する中、洋上風力はそのうちの手段の一つに過ぎないと思っているので、それ以外の再生可能エネルギーにも積極的に関わっていきたいです。特に蓄電池には興味がありますね。蓄電池があることで、風まかせ、天気まかせといった、発電に不確実性のある再生可能エネルギーの拡大可能性も高くなりますし、蓄電池があると送電線自体がいらなくなるという新しい社会が誕生するかもしれません。JERAのミッションとして掲げている「世界のエネルギー問題に最先端のソリューションを提供する」の通り、常に新たな可能性を追及していきたいと思っています。

※掲載している情報は取材当時のものとなります。

PROJECT STORY01

洋上風力発電「フォルモサ」

OTHER INTERVIEW

INTERVIEW.02

海外の洋上風力発電に
入社1年目から挑戦。

事業開発本部
再生可能エネルギー開発部
海外再生可能エネルギー第一ユニット
2019年入社
文系政治経済学部(経済学科)卒
橋本 晃輔KOSUKE HASHIMOTO
橋本 晃輔